2005
シンセミラ店大改装
ウイリー・ウォーテル・シンセミラ店の改装が終わり、店内が生まれ変わりました。
シンセミラ店の前身はウイリー・ウォーテル・ワークショップで、もともとあった場所は2001年に追いたてを喰らって現在のビルに移ってきました。退去にあたっては市のコーヒーショップ規制制限の枠内で、カナビス販売ライセンスが確実に保証される場所を探さねばなりませんでした。
唯一その条件をクリアできたのが現在の場所で、以前はディスコでした。立地は道路に面した1階ではなく、大型コンピュータ・ショップの2階という理想的な場所とはとても言えませんでしたが、他に選択肢はありませんでした。家賃は高額でしたが、しかたなくここへ移ってきたのです。
今でもこの場所を買い取る余裕はありません。銀行などはコーヒーショップをまともなビジネス相手としては見ていないので融資やローンも受けられないのです。
暗いディスコをコーヒーショップらしく改装するための時間は2週間しかありませんでしたが、なんとか間に合わせシンセミラ店が始まったのです。
ディスコのような雰囲気ではなく、きちんとカナビスを扱うコーヒーショップを目ざして改装しました。
壁に描かれているのはウイリー・ウォーテルで、もともとはディズニーのドナルド・ダックに出てくるギオ・ギアルーズとして知られる発明好きのキャラをもじったものです。
当然、ギオ・ギアルーズという名前やジョイントをくちばしにくわえさせたようなキャラをそのままロゴに使うわけにはいかないので、オランダ語の発明好きを意味する 「ウイリー・ウォーテル」 に名前を変え、また、ウォーテルという言葉には人参の意味もあるので、人参とカナビス組み合わせてロゴを作りました。
これは、THC人参がコンテストで優勝するというコミック。
シンセミラ店も4年めを向かえ、2月から店内の改装が始まりました。
まず、長いバー・カウンターが問題でした。お客さんが同士が分断されてしまうので特にそれが気になっていました。8角形を半分にしたデザインを採用することで、カウンターを短くして後ろのワークスペースを広く確保できるようになりました。
店は1991年の開店以来一日も休んだことはありません。ノルが店内の空きスペースを利用して新しいバーの製作を開始しました。多才なノルがデザインと設計と大工を担当し、細部の配線などは専門家に依頼しました。最後の仕上げ装飾はアーティストのマルスカが担当しました。
改装前のシンセミラ。写真奥は製作中の新しいバーの一部です。
仕上げとペイントの大半はデニスとロナルドが担当。二人は夜中の作業も厭わないので、お客さんはペンキの匂いに悩まされることはありません。
以前の長く高いカウンター。壁面は大きな鏡になっていました。鏡を取り外すのは大変危険な作業でしたが、デニスとノルが夜中に行いました。
でも、鏡の取り外しは思っていたよりも簡単でした。
おかげで、壁はその夜のうちに板張りまで終えることができました。
翌朝、さっそくマーセルがペンキを担当。
一方ではフェリーがバーの撤去にそなえて備品を壊さないように移動。
古いバー・カウンターは次の夜に撤去しました。解体班のデニス。
撤去後に残ったのはがらくただけ・・・
その後で3つに分かれたカウンターを組み立てて設置。
すべては一晩のうちに完了・・・
電気は、ウイリー・ウォーテル専属で専門家のマルスカのお父さんジャンが担当。あらかじめバーに仕込であった配線を繋ぎ合わせて最終調整。
ポット・スモカーの配管工レインがシンクを設置。これで昼にはバーが使えるようになりました。早速、エスプレッソ・マシンを稼働。
ロナルドがいろいろな色のペンキを使って、バーのスプレー・ペイントを開始。
虹が見え始めた・・・
半分完成・・・
完成した虹の後ろでポーズをとるロナルド。
明るく、光もいっぱい。
バーが完成した後、ノルがシートを設置。列車の一等席。座りここち満点。
巨大写真を壁に取り付けました。この写真はかつてグローバル・ヘンプ・ミュージアムに飾ってあったものですが、大き過ぎてお蔵入りになっていました。
この写真は1997年にプラハの地下栽培場で撮影したもの。マルスカが縁をデコレーション。
ノルも大通りに面した大窓のところにカウンターを設置。これで、お客さんはじっくりと外の景色を楽しめるようになりました。
ウエブマスターのクールゼロが4台の新型インターネット端末を設置。
おしりをペイントするマルスカ・・・
これは、新しいカナビス・ディーラー・カウンターの基部。ハンドメイドでずっしりした木製。ノルがネットで見付けた。
マルスカのペイントが完成。
こっちの作品名は「未完成」。
ハンスとノルが新しいディーラー・カウンターの備品を設置。
それに合わせてマルスカが古いディーラー・ブースを片付け。
ノルが材料を調達に行っているわずか30分の間にディーラー・ブースはなくなっていました。
マルスカがブース跡の装飾を開始。このコーナーはリビング形式のそのまま座れるシティング・エリアにすることが決まっていました。
普通、円を描くには紐などを利用しますが、マルスカはジョイント片手に全部フリーハンド。
マルスカが使ったのは2本の小さな筆だけ。ここまでで2日。
最高!
この革製クッションはノルとマルスカがスペインから買ってきたものです。
シティング・エリアはデニスが夜中にニスで仕上げ。
下の床もペンキで再化粧。ロナルド、ミルコ、デニスが担当。
ジョイントをスモーキングしながらペンキをローリング・・・
ペンキは即乾性なので翌朝の開店は通常通り。後はお客さんのボランティアが集まったところでビリヤード台を元の場所に戻すのを待つだけ。
新しいセッティングでいつも通りの営業開始。
翌朝までにはオリエンタル風のコーナーも完成。夜には、420カップ2005に参加していたジプシー・ニルバーナの仲間たちがやって来ることになっていました。
それに間に合わせるために、ノルとマルスカが装飾品を準備して飾りつけ。
420カップの一行は全部で50名。早速、出来上がったばかりのシティング・コーナーを確保。
みんな陽気で楽しそう・・・
お客さんを撃沈するためにノルはギャング・ボングにバッズを充填。
新装シンセミラ店の様子。
なかなかのものでしょう? 御来店の際は、どうぞ一等スモーキング・シートもお楽しみください!
シンセミラ・ゲリラ
http://www.hempcity.net/cannabisshops/sinsemilla/ sinsemakeoverreportjune2005/index.html
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