Weekly News

2007年4月19日


安全で効果的な 「無煙」 カナビス吸引システム
カナビスの活性成分が肺ガンの成長を止める
NORML全国支部が 「420」 の催しを開催



●安全で効果的な 「無煙」 カナビス吸引システム
2007年4月19日 - アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ発

臨床薬理学&治療学ジャーナルに掲載された臨床試験データによると、蒸気(バポライズ)によるカナビノイド摂取法は、喫煙での呼吸器系へのリスクを避けながらも吸入による迅速な効果の発現を求める患者にとって、安全で効果的な搬送方法であることが確かめられた。

サンフランシスコ総合病院の研究チームは、ボルケーノ・バポライザー装置を使うと、一酸化炭素などを含むガス化された燃焼毒の吸引を劇的に減らしながらも、十分な量のTHCを再現的に摂取できると報告している。実験は、カリフォルニア州と 
カリフォルニア大学医療カナビス研究センター(CMCR) がスポンサーになって、18人の被験者を対象に6日間にわたって行われた。

研究者たちは、「気化されたカナビスの吸引では、燃焼ガスに曝されることもなく・・・被験者の大半はカナビス・シガレットよりも好ましいと評価している。ボルケーノ・バポライザーは、THCの搬送装置として効果的でしかも明らかに安全性を備えている。医療目的のカナビス臨床実験用に、今後さらなる研究を実施する価値がある」 と書いている。

また、バポライズでは、吸引後60分以上にわたって血漿中のTHC濃度が喫煙した場合よりも高くなることが分かった。さらに、被験者たちは、カナビスの効力が強くなるに従って、吸引回数を減らして蒸気の吸引量を少量に「自己調整」していることも確認された。

ボルケーノ・バポライザーでは、平均してカナビスのTHC量の54%が被験者に吸引されていた。これに対して、以前の研究 では、ジョイントやウォーターパイプで燃焼させたの場合、およそ80%が副流煙で失われることが示されている。

2006年の薬学ジャーナルに掲載された、ボルケーノ・バポライザーの安全性と効率を評価する臨床実験 でも、「喫煙による呼吸器系へのリスクを避けて」 再現的に同じTHC量を被験者に搬送できると報告されている。

ボルケーノ・バポライザーの有効性が最初に確認されたのは、NORMLと サイケデリックス多分野研究連盟 (MAPS)が共同で実施した 2004年の研究報告 で、装置が搬送する蒸気には実質的に毒性のタールや炭化水素がなく、純度が非常に高いことが見出されている。

カナビス中の活性カナビノイド成分が蒸気になる温度は180〜190℃で、有害な煙やそれに伴う発ガン性炭化水素などの毒が出てくる燃焼温度の230℃以上よりも低くなっている。

今週、ハーム・リダクション・ジャーナルに発表された別の研究でも、カナビスを喫煙する場合に比較して、バポライザーのほうが呼吸器系へ影響がほとんどないことが認められている。

For more information, please contact Allen St. Pierre, NORML Executive Director, at (202) 483-5500
or Dale Gieringer, California NORML Coordinator, at (415) 563-5858.

"Vaporization as a smokeless cannabis delivery system: a pilot study," are available online at: http://www.maps.org/media/vaporizer_epub.pdf.

Abstracts of the study, "Decreased respiratory symptoms in cannabis users who vaporize," are available online at: http://www.harmreductionjournal.com/content/4/1/11/abstract

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7240


●カナビスの活性成分が肺ガンの成長を止める
2007年4月19日 - アメリカ・カリフォルニア州ロスアンジェルス発

今週ロスアンジェルスで開催されたアメリカ・ガン研究協会(AACR)の年次カンファレンスで発表された臨床前データによると、THCの投与で肺腫瘍の大きさや損傷が目立って縮小することが分かった。

ハーバード大学実験医学部の研究者たちは、試験管内で、肺ガン患者から取り出した2種類の異なる肺ガン細胞株にTHCを投与したところ、細胞の成長や増殖が抑制されたと報告している。また、マウスに移植した肺腫瘍についても、THCの投与3週間後には、無投与の対照群と比較して成長が50%以上抑えられたと発表している。

研究者たちは、この結果から、抗がん剤のエルビタックス(セツキシマブ)やベクチビックス(パニツムマブ)と同様の働きで、ガンが生成する特別のプロテインをTHCがブロックするのではないかと書いている。

昨年発表された 
大規模人口対照研究 の結果でも、カナビスの喫煙は、たとえ長期であっても肺ガンの発生を増加させるという証拠は見出せなかったと書かれている。また、この研究では、節度ある生涯ユーザーの場合にはカナビス使用と肺ガン発生の間には逆相関関係が見られ、カナビノイドには人間の肺ガンの進行に対抗する防御特性があるのではないかとの見方を示していた。

別の 臨床前研究 でも、動物および培養液中で、カナビスの化合物が、人間の乳ガンや前立腺ガン、腸ガンなどの各種のガン細胞株の成長を抑制することが報告されている。イギリス・ガン・ジャーナルに掲載された最も最近の研究では、スペイン・マドリッドのコンプルテンセ大学生物学部のチームが、再発性多形神経膠芽腫と診断された患者から培養した脳腫瘍が THCの投与で減少した と報告している。

For more information, please contact Paul Armentano, NORML Senior Policy Analyst at paul@norml.org

or download the NORML white paper, "Cannabinoids as Cancer Hope," available online at:
http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=6814

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7241


●NORML全国支部が 「420」 の催しを開催
2007年4月19日 - アメリカ・ワシントンDC発

「420」として知られる 
カナビス認知のためのオフィシャル・デー であるこの4月20日に、10以上の州のNORML支部 が、ダラス、ラスベガス、フィラデルフィア、サンタバーバラ、ツーソンなどの都市でこの日を祝うイベントやラリーを開催し、選挙で選ばれた議員たちに、責任を持ってカナビスを使用している大人に対する逮捕を止めるように呼びかけることになっている。

「4月20日は、アメリカのみならず世界中で、カナビス認知の日として自然発生的に育ってきた日です。ですが、単なる式典としての日というだけではなく、自由市場を思考する民主社会にとってカナビス禁止法がいかに馬鹿げたことであるかを真剣に考える日でもあります」 とNORMLのアレン・ピエール事務局長は語っている。

For a complete listing of NORML affiliated "420" events, please contact Erin Dame, NORML Outreach Coordinator, at (202) 483-5500.

Additional information is available online at: http://www.norml.org
or http://www.hightimes.com.
A special "420" edition of NORML's podcast will air this Friday at: http://www.normlaudiostash.com

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7242