ニュージーランド

カナビス法改革を訴えるカナバス・ラリー

42日間全国42箇所で4時20分にセッション

Source: New Zealand Independent Scoop Media
Pub date: 18 Feb 2008
Subj: Public Pot Protests Set For National Road Tour
Author: Julian Slade
http://cannazine.co.uk/cannabis-news/new-zealand/
public-pot-protests-set-for-national-road-tour.html


ニュージランドのカナビス活動家たちは、オークランドのアルバート・パークで毎週水曜日と金曜日の4時20分に公開でカナビスを吸って禁止法に抗議するの意志を示しているが、3月14日からは42日間におよぶラリーを開始して全国の42箇所で毎日4時20分から集会を開くことを計画している。


カナバスの前のケン・モルガン(右)とアクティビストたち


水曜日と金曜日の4時20分になると、ビクトリア通りに面したアルバート公園の東ゲートには、古いベッドフォード・バスを改造してスモーク・ラウンジとカナビス法改革の情報センターにした 「カナバス」 が停まり、回りには 「ドラッグ戦争はやめろ」 などと書かれたプラカードやカナビスの葉をあしらったニュージーランド国旗を掲げた人たちが集まってくる。

「アルバート公園のビクトリア通り東口に行って、匂いを探せ!」 というメーッセージがNORMLニュージランドのインターネット・フォーラムに投稿されてから、玄武岩の巨石で目立つ入り口のクリス・ブースのゲートウエイ彫刻の下の420スポットには、漂うカナビスの煙に誘われてスモーカーやツーリスト、さらに警察までもが集まってくるようになった。

オープンにカナビス吸うという420セッションが始まってからちょうど2年になるが、その間に活動家たちが警察の捜査や職務質問を受けたのはほんの数回だけで、逮捕された人も数人しかいない。しかし、警察官は、活動家たちが公園に移植したカナビスを見つけるとすぐに取り除いてしまう。


アルバート公園に漂う香り匂いのもとを辿れば……


常連の活動家であっても警察は容認している。たいていは信号の向こう側に停めたパトカーの中でしばらく見張っているが、しばらくするといなくなる。こうしたリベラルな警察のアプローチを見て、金曜と土曜の夜にはクイーンズ通りでもカナバス・セッションが行われるようになった。活動家たちは、18才以上の人ならばカナバスのスモーク・ラウンジで一服していくように呼びかけている。

ダクタ・グリーンのダクタビスト(daktavist)と自称するケン・モルガンさんは、「このセッションをやっているのは、市の住民や働いている人たちに、カナビスを吸うことが恥じ入るような悪い行為でないことを見せて、われわれが法改革を支持していることを訴えるためです」 と語っている。


カナバスでセッションをするダクタビストたち


警察のことは余り心配しなくても大丈夫とは言うものの、彼は以前に420サイトで逮捕されたこともある。また2月8日のセッションでは、パトロールの後でアネット・キング警察署長が政治的な抗議活動をする人たちに対して嫌がらせな発言をしたとして不満を漏らしている。

モルガン氏は、カナビスを栽培してニュージランドとアメリカで3年間の懲役判決を受けて服役している。2年8ヶ月で仮釈放されたが、その審査では再びカナビスを栽培しないと約束している。しかし、カナビスを吸うことまでは放棄したわけではなく、現在ではカナビスを吸い続けながら、カナビス法改革にフルタイムで取り組むようになった。

釈放されて1年経った昨年の11月からは、禁止法と闘うために今年の選挙に向けて活動を開始した。彼と仲間のダクタビストたちは、3月の中旬にオークランドを出発して4月末のダニーデンを最終目的地とするカナバス・ラリーを計画している。42日間のツアーの途中では、42箇所の町や市を訪れて毎日4時20分から地元のメディアや政治家や住民とカナビスの法改革について討論することになっている。5月には首都ウエリントンを訪れて国会に訴えることも計画している。

「このツアーで目指しているのは、国会にいるニュージーランド人が自分たちの友人や隣人を捕まえていることに対して、最も効果的な方法で抗議することなのです。ニュージーランドの人びとは、自分の国のカナビス文化の一部になっている人を捕まえることを本当に望んでいるとは思えません。」


ニュージランド・グリーン党の ナンドル・タンクゾス議員。ワイタンギを回るカナバスで


モルガン氏は、ニュジーランドがアメリカの核兵器を搭載した船に抗議したように、彼らのカナビス政策にも異議を唱えるべき時が来ていると言う。「アメリカが全世界に科している邪悪な反カナビス政策に抗議するために立ち上がる時なのです。世界の国々がカナビス法をリベラルにすることを選べば、アメリカの貿易制裁など恐くはありません。」

およそ20年にわたってアルコールやドラッグ政策について議論や提言を続けてきたニュージランド・ドラッグ・ファウンデーションのロス・ベル理事長は、昨年の11月にカナビスについて 国民全体で議論 することを呼びかけている。「それに手を上げたわけです。今回の挑戦は、カナビスについて国民の多くと話し合うためなのです」 とモルガン氏は語っている。

ダクタビストたちは、1840年にイギリスとマオリの間でニュージーランド建国の基礎となるワイタンギ条約が結ばれたのを記念する2月6日のワイタンギデーには、カナバスで当地を訪れて公開スモーキング・セッションを行っている。

カナバスの活動の模様は、YouTube や http://www.cannabis.com で 「cannabus」 をキーワードに検索すればビデオを見ることができる。

カナバス・ラリーの日程
オークランド・420サイトからダンステルダム(ダニーデン)まで42日間

2008 MARCH
14 - Albert Park, Auckland
15 - Te Awamutu
16 - Taumarunui
17 - New Plymouth
18 - Stratford
19 - Hawera
20 - Wanganui
21 - Palmerston North
22 - Levin
23 - Dannevirke
24 - Hastings
25 - Napier
26 - Wairoa
27 - Gisborne
28 - Whakatane
29 - Tauranga
30 - Paeroa
31 - Coromandel

APRIL
1 - Thames
2 - Manukau City
3 - Hamilton
4 - Rotorua
5 - Taupo
6 - Turangi
7 - Waiouru
8 - Fielding
9 - Masterton
10 - Naenae (Hutt Valley)
11 - Wellington City
12 - Picton
13 - Blenheim
14 - Nelson
15 - Motueka
16 - Westport
17 - Greymouth
18 - Arthur’s Pass
19 - Christchurch
20 - Sumner Beach
21 - Ashburton
22 - Timaru
23 - Oamaru
24 - Balclutha
25 - Dunsterdam

25 April to 3 May - Dunsterdam