ニュージーランド

カナバス420ラリー、ティマルで気勢


ジョイントで気勢を上げるブライアン、ダクタ・グリーン、フーズの3人
by ジョン・ビッセット(Timaru Herald)

Source: The Timaru Herald
Pub date: 23 April 2008
New Zealand: Toking tour hoping for pot reform
http://www.stuff.co.nz/timaruherald/4492672a6010.html


昨日行われた政治抗議集会では、ティマルの街の空に違法なカナビスの甘い香りが漂っていた……

ニュージランドNORMLのメンバーたちは、カナビスの合法化を訴える全国バス・ツアーでティマルを訪れ、集会で公然とジョイントを吸いながら語りかけた。

このカナバス・ツアーのコーディネーターを務めるダクタ・グリーン氏は、カナビスを法で禁じているのは不当だと言う。

「カナビスを吸ったことのある人を知らない人など誰もいないほど、カナビスは広く受け入れられた文化になっているのです。その文化に係わったからといって逮捕などすべきではないのです。」

また彼は、カナビスをアルコールと同じようにコントロールして利用できるようにすれば、ニュージーランド社会はもっと安全になると主張する。

「われわれは、責任と節度を持った大人の使用を呼びかけているのです。問題は使い方にあるのです。カナビスに対する世間の受け止め方も変化してきています。」

「20年前にこのようなセッションをやれば、どの街でも必ず逮捕されていたはずです。でも今回のツアーでは、ネガティブな反応は、あったとしてもわれわれに反対する人たちによる完全な無言なものだけで、直接的な嫌がらせなどは全くといってよいほどありません。」

活動家たちは、その信念ゆえにしばしば法に犯した行動を取ったりするわけだが、警察の対応も、彼らには一般に尊重する立場を取って介入してくることはあまりない。

ダクタ・グリーン氏は、これまでカナビス栽培の罪でニュージーランドとアメリカで懲役刑を受けているが、カナビスに対する罰で多くの家庭が傷つけられていると言う。

「私も自分の信念のために捕まったわけですが、そのことで子供たちは私に話をしなくなりました。法を変えることで家庭が壊されるのを止めることができるのです。」

また彼は、反対派の研究者が書いたカナビスの害についての報告はいいかげんで信用できないとも語っている。

42日間で42都市をまわるカナバス・メリージューン号のツアーも残すところわずかで、25日には最終目的地であるダーンステルダムことダニーデンに到着する。その後カナバスは5月3日のマリファナ・マーチまで滞在して、オタゴ大学NORML が開催する カナビス・アワーネス・ウイーク に加わる予定になっている。

ダニーデンはニュージランドでも最もカナビス・フレンドリーな先進気質のある街として知られているが、ダクタ・グリーン氏だちは、世界で最もカナビスに寛容なアムステルダムに因んでダーンステルダムと呼んでいる。

ティマルは、ニュージランド南島の東海岸のクライストチャーチとダニーデンの中間に位置する都市で人口約3万人。ティマルの表記は 「Timaru」 で、文字読みすると 「カナビスる」 になる。

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カナビス・フレンドリーなアムステルダムをもじった地名とすれば、ダーンステルダム (ダニーデン、ニュージーランド) のほかにも、バンステルダム (バンクーバー、カナダ)、オークステルダム (カリフォルニア州オークランド) が有名。