Weekly News
2008年9月18日
●カナビスが多発性硬化症の病状進行を止める
2008年9月18日 - イギリス・ロンドン発
現代製薬デザイン・ジャーナルに掲載されたレビューによると、カナビノイドには,多発性硬化症の神経防護特性とともに、その進行を抑制する作用がありそうなことが明らかにされた。
ロンドン医学大学神経科学センターの研究チームは、カナビノイドは、多発性硬化症の 現状の症状を緩和 するだけではなく、それ以上の治療効果がありそうだと 報告 している。
「最近の臨床試験の結果は、カナビスには実際に、多発性硬化症の痛みや発作、痙縮などを緩和する治療可能性があることが示されているが、それに加えて、カナビノイド・レセプターのCB1及びCB2を刺激することで、抗炎症作用や神経防護作用として働く可能性も見られる。このことから、カナビノイドには、単に症状をコントロールする機能ばかりではなく、最終的には身体障害にまで至る神経変性疾患の進行を遅くする機能もあるように思われる。」
最近、アメリカ多発性硬化症協会の専門家が発表した オピニオン・ペーパー でも、カナビスには、多発性硬化症の症状を治療するとともに病気の進行を抑制する可能性もあると結論を書いている。しかしながら、実際の治療に患者自身がカナビスを使うには、まだ時期尚早の段階にあるとも指摘して、やらないようにとも述べている。
以前に行われた 調査研究 では、多発性硬化症患者のうちで4人に一人が医療カナビスを使っていると見積もっている。
●2008年NORML全国カンファレンスまで1ヶ月に迫る
2008年9月18日 - アメリカ・ワシントンDC発
第37回NORML全国カンファレンス の開催まで1ヶ月に迫っっているが、参加しようと考えている人には、まだ 事前登録の割引 を受けられるチャンスが残されている。登録は、http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7626 からできるようになっている。
今年の超豪華ナビスなカンファレンスは、10月7日(金)と18日(土)にカリフォルニア州のバークレイの美しいマリーナ地区にある ダブルツリー&エクゼクティブ・ミーティング・センター で開催される。
今年のカンファレンスでは、公式セッション として次のようなテーマが予定されている。
- メディアはどのようにしてカナビスの嘘話を作り出すのか
- 合法カナビスを知る世代が育ちつつある
- カナビス戦争は若者に対する戦争
- 2000万人逮捕して分かったことは何か?
- 健康に直結するカナビス政策
また、カンファレンス終了翌日の10月19日(日)には、NORML法律委員会 とオークステルダム・ユニバーシティ が共同スポンサーになって、「カナビジネス102」と題する 特別追加セッション も開かれる。このユニークな一日セミナーでは、カリフォルニア州で合法的に医療カナビスのビジネスを立ち上げる方法をステップ・バイ・ステップで紹介することになっている。
今回のカンファレンスでは、カナビス法改革の最前線で活躍するアクティビストの話を直接聞きながら、州および連邦レベルでの最新のカナビス政策の進展とこの1年間の成果を知ることができます。世界でも最もカナビス・フレンドリーな都市の一つとして有名なバークレーで、各界の著名人、NORMLのスタッフと各分野の一流専門家である理事たち と交流できる絶好の機会です。是非ご参加ください。
カンファレンスの詳細については、内容別にウエブページが用意されています。会場への行き方、 車椅子での宿泊について、 会場ブースへの出店について、カンファレンス・スケジュール、 NORMLのソーシャル・イベント案内。また、カンファレンスへの参加登録は、こちら で受け付けています。
●今週末、第19回ボストン・フリーダム・ラリー開催
2008年9月18日 - アメリカ・マサチューセッツ州ボストン発
NORMLマサチューセッツ支部(MassCann)が主催する第19回ボストン・フリーダム・ラリー が今週の土曜日(9月20日)にダウンタウンのボストン・コモンで開催される。東海岸のカナビスの法改革の集会としては、このイベントが最大のものとなっている。
今年の講演者には、NORMLのアレン・ピエール事務局長、NORML創始者のキース・ストロープ氏、「ポット・カルチュアー」の著者であるステーブ・ボーム氏、ハイタイムズ・マガジンの共同発行者であるリック・クーシック氏、連邦議会議員候補のジョン・カニンガム氏などが予定されている。
また、前日の19日(金)には、マサチューセッツ州ケンブリッジで、功労者を表彰する式典と祝賀会も開催されることになっている。
この11月に行われる選挙では、成人の1オンス以下のカナビス所持に対する罰則を、現行の刑事罰から最高100ドルの民事罰金に改める 州発議 が住民投票にかけられることになっている。
|
Full text of the study, “The endocannabinoid system and multiple sclerosis,” appears in the journal Current Pharmaceutical Design.
Source: http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7704