オランダのカナビス・スモーカー

タバコを吸って罰金に

Source: nisnews.nl
Pub date: 24 Sep 2008
Cannabis User Fined for Smoking Tobacco
http://cannazine.co.uk/cannabis-news/europe/
cannabis-user-fined-for-smoking-tobacco.html


アムステルダムのコーヒーショップの27才のオーナーの男性がタバコ入りジョイントを吸って罰金を言い渡された。

オランダでは、コーヒーショップでカナビスを吸うことは容認されているので問題はなかったが、ジョイントにタバコを混ぜて吸っていたのを警察官に見つかり、タバコの禁煙法に違反したとして罰金が科せられた。

オランダでは、今年の7月1日から禁煙法が施行され、ホテルやバーやレストランでのタバコの喫煙が禁止された。コーヒーショップでも同じようにタバコは禁止されているが、バッズまたはハシシだけで巻かれたピュアー・ジョイントについては、タバコの禁煙法の対象にはなっていない。

警察の広報官によると、昨日、この男性はピュアー・ジョイントではなく、タバコ入りのジョイントを吸っていたことが検査で確認され罰金が確定した。

通常、レストランなどが法令を遵守しているかどうかを監視するのは、食品・消費者製品安全局(VWA)の役割になっているが、「警察官が違反している兆候を察知した場合は、黙って見過ごすようなことはありません。」

もし、この男性が罰金を支払わなかった場合は、自動的に裁判に持ち込まれることになっているが、コーヒーショップではカナビスがOKだがタバコはダメという何となく収まりの悪い規則に対して、初めて裁判所が判断を下すケースになるかもしれない。

オランダで禁煙法開始、コーヒーショップはどう変わるか?  (2008.7.3)

現在はまだ移行期間ということで、違反に対しては警告で済ませていることがほとんどだが、先日、アブ・クリンク保健大臣は、10月以後は本格的に取締りを開始すると表明している。

オランダは昔からタバコが盛んで、ヤニで茶色になったカフェを「ブラウン・カフェ」と呼んでその伝統を誇りにさえしてきた。しかし、7月に強制的に悪役扱いにされ始めたことで、カフェの側でも5軒に1軒は法令に従うことを拒否していると伝えられている。

今後、寒くなってくればますます外でタバコを吸うこともできなくなるが、禁煙法は、政府や業者だけではなく顧客も巻き込んでいよいよ正念場を向かえることになる。