カナビスでは歯周病にはならない

Source: NORML Daily Audio Stash
Pub date: 25 Feb 2009
Smoking pot will not make your teeth fall out
http://stash.norml.org/smoking-pot-will-not-make-your-teeth-fall-out/


臨床歯周病ジャーナルの2009年3月号に掲載された 研究 によると、カナビスの使用と未成年の歯周病との間にははっきりとした関連のないことが示された。

デンマークのオルフス大学の研究チームは、サンチャゴ地方の高校生を対象に、壊死性潰瘍性歯肉炎損傷(NUG)と、3mm以上の臨床アタッチメントロス(CAL)があるかどうかを調査し、カナビス使用と関連があるかどうかを調べた。

カナビスの使用状態については「以前に使っていた」、「常用している」、「使ったことはない」 に分けて、さらに年齢、性別、両親の収入、両親の教育程度、歯磨きの頻度、最後に歯科治療を受けてからの時間などの聞き取り、データは多重ロジスティクス回帰分析によって処理された。

その結果、「以前に使っていた」グループでは、「使ったことがない」グループとの間のNUGに違いはまったく見られず、「常用」も含めてカナビス・グループでは、3mm以上のCALの間にも著しい関連は見られなかった。

研究者たちは、「カナビスの使用が未成年の歯周病に関連していることを示すエビデンスはなかった」 と結論づけている。

昨年の2月には、ニュージーランドの調査研究では、「カナビスが歯茎を腐らせる」として、ヘビーなカナビス・ユーザー群 (年40回以上) では、非喫煙者に比較して歯肉疾患のリスクが60%増加すると報告している。しかし、関連性が認められるとしているだけで因果関係が立証されたわけではないとも用心深く断ってはいる。

この点では今回の研究でも相関関係しか明らかにされていないが、ニュージーランドの研究がさまざまな目的で行われている出生コホートの粗いデータをもとにしているのに対して、デンマークの研究は歯周病を起こす要因について細かく考慮して分析しているので信頼性が高いと言える。

確かにカナビスを吸ってマンチーになることもあるが、いずれにしても ケロッグの高加糖シロップたっぷりの製品 などをたくさん食べ続けるほうが歯周病のリスクはずっと大きに違いない。