読者会員ログイン
ユーザー名::
パスワード: :
パスワード紛失
◆新規読者会員登録
現在アクセス中の人数

91名さま。クリックのご協力を! (45 名が 一般公開記事 を参照中。)
人気ブログランキングへ にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
もしくはお買い物を

大麻報道センター記事項目

初めての方に
norml
Project CBD


shu
kaigai

メディアとの対話

政党・政治家との対話
大麻有害論に問う
大麻取締法違憲論裁判録
麻生しげるの医療大麻フォトギャラリー
サル・パラダイスの今週ノマスコミよかった大賞
THC主宰白坂の雑記帳
読み物
もし大麻で逮捕されたら
逮捕された人たちの話
資料
関連法
english


◆大麻報道センター管理サイト

thctube

QRコード
読者会員フォーラム一覧
フォーラム一覧
大麻報道センター内検索
読者会員限定記事カテゴリ
記事カテゴリ
コラムやエッセイや読み物 > 小説:医療大麻物語
小説:医療大麻物語(3) 入院
小説:医療大麻物語 : 投稿者 : フロッガー 投稿日時: 2008-07-20

シーン3 入院

 整形外科医が話し合っている。
「L1から3(第1~3腰椎)の骨メタ(骨転移)で、L1が圧迫骨折しています。脊髄も圧迫されています。下肢は対麻痺で、感覚障害と痛みもあります。」
「メタはかなり多発しているね。原発は?」
「まだ分かりません。入院して一通り検査しようと思いますが。」
「うーん。難しいねぇ。これだけ骨メタがあると、オペ(手術)もリスクが高いし。麻痺が出て間も無いから、今後の事を考えるとすぐに治療をした方がいいんだけどね。」
「ラディエーション(放射線治療)でしょうか?」
「俺もそう思うね。原発も分からないし、内科に入院を頼むかな。」

 腫瘍内科医の長島治郎が救急室に呼ばれた。長島医師は38歳、中堅の医師である。
「あ、どうも先生。この方なんですけど。」
 整形外科医がMRIのフィルムを示す。
「ええ。電話で聞きました。骨メタで脊損になっているんでしたね。オペは難しいですか?」
「そうですね。メタが広汎で、オペはリスクが高くて出来そうも無いな。ラディエーションがいいと思いますが。」
「そうですね。分かりました。こちらで診ていくことにします。」
「よろしくお願いします。」

 早苗は救急室のベッドで横になっている。その側に、呆然と血の気の抜けた顔で良介が座っている。そこへ、長島医師が現れた。
「こんにちは。内科医の長島と言います。入院の主治医になりました。よろしくお願いします。救急室はあわただしくて落ち着かないでしょうから、まずは内科の病棟に移りましょう。後でゆっくりお話しますね。」

 早苗は内科の病棟に移った。内科の病棟は、救急室の慌しさと違い、明るくゆっくりとしていた。個室に入院となった。良介は長島医師に呼ばれて出て行った。清潔だが何も無い部屋で、一人寝ていると白い壁が寂しさを掻き立てる。看護師がやってきて、痛み止めの坐薬を入れてくれた。少し痛みは軽くなったようだ。気持ちも少し落ち着いてきた。
「一体自分はどうしてしまったのだろう。夫の様子や医者の話し振りも何だか隠し事をしているようだ。」
 不安が頭をもたげてくる。
「ひょっとして、とても悪い病気なのかもしれない。」
 早苗の頬を一筋の涙が伝った。

(つづく)

★ ランキングとツイートにご協力ください ★     
人気ブログランキングへ にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ 

0コメント


印刷用ページ  このニュースを友達に送る

コメント一覧

0件ヒットしました 返信 閲覧 投票数 平均点 トピック開始 最新投稿

新しくコメントをつける

題名
ゲスト名   :
投稿本文
より詳細なコメント入力フォームへ
HOME | お知らせ | 新規読者登録 | 談話室 | 大麻検索エンジン | 公開フォーラム | 相談希望の方へ | 大麻報道センターついて | サイトマップ | 会員専用フォーラム | english

制作・著作 大麻報道センター