若麒麟逮捕でくだを巻く社説たち

投稿日時 2009-02-01 | カテゴリ: ニュース速報

1月30日、大相撲の若麒麟が大麻所持で逮捕された。2月1日の新聞では、読売、毎日、産経が社説でこれを取り上げている。
●毎日:若麒麟逮捕 徹底した再発防止策を示せ
英語版サイトで「日本人の母親は中学生の息子のためにフェラチオをする」などと世界に向けて発信していた毎日珍聞に言われたくないと若麒麟は供述している。かもよ。
毎日新聞の英語版サイトがひどすぎる まとめ@wiki

●産経:角界の大麻汚染 師弟の絆強め再発防止を
産経の社説の結論はこうだ。

国技とされる大相撲を蘇(よみがえ)らすために、今一度師弟の絆(きずな)を強め、親方は力士としてだけでなく立派な社会人に育てるという強い自覚をもって指導に当たってほしい。それが相撲ファンの願いだ。

酔ったオヤジが居酒屋で言いそうなセリフだ。産経の社説オヤジのような「相撲ファン」ばかりじゃないと若麒麟は供述している。かもよ。

●読売:若麒麟逮捕 「国技」の看板が泣く醜態だ
ジャーナリズムの看板が泣くような醜態を晒して騒いでいるのはマスコミだろう。
武蔵川理事長読売の第1報では例によって理事長が記者会見で頭を下げているが、一緒に吸っていたのだろうか。ごっつあんです、とか言って。
若麒麟の逮捕容疑は『ティッシュに包まれた乾燥大麻約16グラム(末端価格約6万4000円相当)を所持していた疑い』だそうだ。1グラム4000円。何年か前に、六本木あたりでは上質のバッズは1グラム8000円と聞いたことがあったが、円高差益還元だろうか。
カナダでは、ダナ・ラーセン氏のディスペンサリーで、効きそうな医療大麻がもっと安く買えるらしい。

バッズの価格は、パインワープの6ドル(1グラム)から ニューヨーク・シティ・ジーゼルの8.5ドルで、 また、ふるいにかけて作ったハシシ・パウダーであるキフは8ドル、アイソレーターで抽出した非常に効力が強いバブルハシシは20~26ドルになっている。

ラーセン氏

停滞する経済に明るい緑信号 カナダの医療カナビス市場/カナビス・スタディハウス

若麒麟は解雇になる見通しだそうだ。その25歳の若者は、人生の前途を閉ざされなければならないほどの罪を犯したのだろうか。毎日の英語サイトのほうがよほど大きな罪だと思うが、解雇された責任者はいただろうか。昇進した人はいたらしいが。

大麻所持それ自体によって、誰に、どんな被害や迷惑が及ぶと言うのか。エラソーに御託を並べるだけの社説には何も書かれていない。
全てのダメージは、大麻取締法という、「目的」のない法律によって生じている。

頭を下げる武蔵川理事長と、嬉しそうに大麻を差し出して見せるダナ・ラーセン氏。二枚の写真に写っているのは、「ジャーナリズムの程度」であり、「言論の自由の程度」であり、「民度」でもある。かもね。





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