大麻を合法化して何か良いことがあるのですか?

投稿日時 2009-03-18 | カテゴリ: FAQ【よくある質問】

Q:大麻合法化を主張されていますが、大麻を合法化すると何かいいことでもあるのですか?
大麻を吸うと何か良い事があるのですか?とのことですが、それについて答える前に、まず、大麻取締法変革センターとしての問題意識を書かせて頂きます。

大麻を吸って良いことがあるかという前に、個人的に大麻を使う程度のことは、他者や社会に損害や危害や被害をもたらすような話ではありません。 ところが、ご承知の通り、現在の我が国では、それがまるで凶悪犯罪でもあるかのように、微量の大麻所持で逮捕され、マスコミが時には顔写真まで晒し、本名や所属する学校名や職場なども報じており、それで当人の人生は根底から破壊され、家族や親しい人たちも、途方もない苦しみと哀しみに苛まれています。そのような現実こそ、人権を無視した警察国家の悪行だと私は思っています。夜回り先生として知られる水谷修氏などは、1回でも大麻を使うと脳が壊れるなどと、信じ難いウソを公然とNHKなどで言っています。
●オランダのカナビス政策 ヘロイン使用の蔓延が原因/カナビス・スタディハウス
●NHKの誇張と嘘 カナビスの1回1回の使用が脳を壊す/カナビス・スタディハウス
●水谷修氏への質問/大麻取締法変革センター

もし、本当に大麻を1回でも使うと脳が壊れるのであれば、オランダを代表例として、欧州や中南米やアメリカの13州やカナダやイスラム圏で、大麻の個人使用が容認されるわけがないでしょう。
大麻の売買は麻薬単一条約で規制されていることもあり、オランダですら栽培や栽培者がコーヒーショップに卸すことが違法とされたままです。だから、個人使用を軽微な罰金などとして扱う「非犯罪化」では、犯罪組織の資金源になってしまう点を解決できません。

むしろ、栽培や流通を合法的に管理して、タバコやアルコール同じように、未成年者への販売は厳しく規制し、そのうえで制度的に管理して、課税したほうが問題が生じる可能性を低減できます。私が「非犯罪化」ではなく「合法化」を主張するのはそのような理由によります。国連の統計をもとに算出すると、大麻を合法化して、栽培から流通までを課税して管理すれば、年に2400億円の税収になります。その税収を使って、正しい薬物教育や、研究や、薬物依存への社会的サポートを充実させることも可能でしょう。栽培から流通までを制度的・合法的に管理すれば、もちろん末端の価格は現在より安くなるし、品質についての管理もしっかりと規制することができます。

私たちは大麻の合法化を主張していますが、本来、これは薬物政策一般を考えることでもあります。日本はアメリカ追従の厳罰政策、いわゆる非寛容政策を採っており、営利目的の犯罪組織だけでなく、末端の使用者までを逮捕投獄する施策になっています。これとは対照的に、欧州一般では、薬物の売買を営利目的で行う組織犯罪に対する取締りとは切り離し、ドラッグがもたらす薬物の害を、社会的にも、個人的にも、削減することが政策目標とされています。これはハームリダクションと呼ばれる政策です。
●ハームリダクション政策/Taku博士の論稿:大麻取締法変革センター

オランダなどでは、薬物乱用は犯罪とされるのではなく、健康問題とされ、治療などの社会的サポートが中心に考えられています。ところが、日本では末端の使用者までを犯罪者として扱うので、例えば、覚せい剤中毒に陥った者が、逮捕を恐れ、医療機関に相談せず、症状が悪化して、意識の錯乱の招き、刃物を振り回して無関係の他者を殺めてしまうという事件も発生しています。これは、現在の日本の薬物乱用政策が必然的に招いている政策的な悲劇なのです。

さて、大麻を合法化すると良いことですが。
まず、医療的な面からも、実に多様な効果があることが実証的に知られるようになってきました。
●Dr.ミクリヤ 医療カナビス適応疾患リスト/カナビス・スタディハウス
●大麻はやがて21世紀のペニシリンと呼ばれるなるだろう/ハーバード大学医学部グリンスプーン名誉博士
●医療カナビスは嗜好目的の口実?/カナビス・スタディハウス

ところが、日本政府は、大麻の医療的な研究すら禁じているのです。昨年、沖縄の製薬メーカーが、大麻の薬学的研究を申請しましたが、厚労省が却下しています。あまりにも馬鹿げていると思いませんか?それでいて、マスコミを総動員して、大麻を吸うと凶暴になるなどと事実無根のプロパガンダを大々的に行っているのです。そのプロパガンダを担当しているのは、厚労省の天下り財団法人なのですが、では大麻の有害性についての根拠は何かというと、15年前のアメリカ製薬物標本レプリカなのです。

●「大麻汚染」報道と公的大麻情報(上)/JANJAN
●「大麻汚染」報道と公的大麻情報(下)/JANJAN

大麻は、意識がどんよりするアルコールの酔いとは全く違い、正反対のベクトルに作用すると言っても良いほどで、感性が繊細化します。
絵画などの色合い、音楽の音、自分の心の働き。今まで気が付いていなかった自らの潜在的な意識に気が付いたり、絵画の色使いに気が付いたり、音楽の音色に気が付いたり、味覚も、触覚も、繊細化されます。だから、アーティストに大麻愛好者が多いのだとも思います。
もちろん、個人差もあるので、誰でもがそうなるとは限りませんが。
●大麻を吸うとどうなるか/カナビス・スタディハウス

大麻の良さを書くことは大麻取締法に違反するかと厚労省に聞いたら、現物の売買でなければ違反しないと回答を得て、以前、私が書いた誌をご参考までにコピペしておきます。

●大麻はいいものだ
●大麻に関する広告

大麻はいいものだ。
気づきがあり、感性が繊細化する。

すと~んと、根源の無に還ってしまうようなものもある。

アルコールの酔いは感覚を鈍磨させるが、
大麻の酔いは意識を覚ます。

使用上の注意はあるだろう。
アルコールやタバコと同じように。
用量と用法を守って正しく。

大麻には薬としての価値もある。
大麻には産業的な価値もある。
大麻には環境的な価値もある。

大麻は素晴らしい。

大麻はいいものだ。





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