4月16日の日記

投稿日時 2009-04-20 | カテゴリ: 白坂の雑記帳

午後1時から東京地裁でクローン病の成田さんの第2回公判、午後7時から阿佐ヶ谷のロフトAで前田さんのトーク・イベント。
朝、豊科から高速バスで新宿へ。開廷20分前に東京地裁に着き、辺りをぐるっと歩く。霞ヶ関。灰色の、偉そうなビルの数々。裁判所の建物に入り、ニコチンを補給するため喫煙所に行く。閉ざされた狭い空間でタバコを吸う多数の人たち。まるでガス室。

定刻に開廷。ざっと数えると、37人くらいが傍聴席にいる。弁護側による被告人への質問。クローン病を罹患した経緯。治療や手術のこと。クローン病に大麻が効くことを知った経緯。LSDの所持について。などなど。
成田さんは、大麻の所持については、クローン病の治療目的なので、無罪を主張している。

成田さんとは、ときどき電話で話している。弁論の内容についての意見交換もして、私も思うところを何度か伝えた。第1回公判の記録を、成田さんを支援しているカンナビストが簡潔に報告している。成田さんのブログにも転載されている。私は、それを読んで、ちょっと疑問に思うところがあったので、成田さんに伝えてあった。

成田さんは、法廷の場で、率直に、淡々と、弁護士の質問に答えていた。前回は若い女性の検事と中年の男性検事だったそうだが、今回は恰幅のいい男性検事一人だった。検事のなかには、頭から被告人を見下して怒鳴りつけるような論告を演じる者が少なくないが、そのような人ではなさそうだったが、ちょっと、意地悪そうな感じがした。

検事は、大阪の裁判で医療大麻を主張する裁判があったことを知っているかと、成田君に訊いた。成田君は知っていると答えた。検事は、その裁判の結果についても知っているかと重ねて訊いた。成田君は知っていると答えた。

閉廷後、1階のエレベーター・ホールで、支援者や傍聴した人たちが、二人の弁護士を囲んで話を聞いた。私は弁護士の話に???と感じることがありながら、あまり込み入った話ができる場ではないので、黙っていた。公判戦略に関わることなので、ここでも、とりあえず黙っておく。成田君には伝えた。

裁判所を出て、一緒に傍聴した数人と阿佐ヶ谷に移動。喫茶店でお喋り。これまでの活動のことや、今後の見通しのことなど。あとどのくらいで非犯罪化といった機運が生じるかと聞かれたので、あと10年くらいかなー、と、根拠もなく答える。大麻の事実を検証もせず、「大麻汚染」報道を撒き散らすマスコミのせいで、それを鵜呑みにして偏見に囚われている国民も多い。この偏見というのは、けっこー難儀な問題だ。いくら海外のさまざまな研究や現実を説明してみたところで、聞く耳を持たない人たちがいる。2ちゃんにも、JANJANのコメント欄にも。このような偏見には手を焼くが、しかし、そのような偏見も、大麻の事実を知ることによって、いずれ改まるかもしれない。当てにはしないが、期待したい。
大麻を活用しないことが、いかにもったいないことか、気が付き初めている人たちも多くなってきたと思う。あまりに馬鹿げた魔女狩りのような逮捕と報道で、将来を奪われた若者も多い。きっと彼らは、家族など大切な人たちに辛い思いをさせてしまったことへの反省と悔恨はあっても、大麻ちょっとだけ所持していたことで、どうしてこれほど厳しい刑罰を受けなければならないのかについて、納得できない思いだろう。誰にも、被害や危害どころか、迷惑さえかけていないのだ。何を反省しろというのだ。
現状を思うに、日本は、海外の潮流から取り残され、島国としての面子を保つのではないだろうかと思われる。だから、あと10年なんてすぐに経っちゃうんじゃないの。と思う。

阿佐ヶ谷ロフトAに午後6時に入る。店のスタップの方たちとご挨拶。前田さんもやってきて、午後7時にトーク・イベント開始。お題は「検証 大麻報道」だったのだが、ちょっと欲張って、桂川裁判における大麻取締法違憲論の意味と価値について、憲法論としての話をしたり、政策の話をしたりして、会場に来て頂いた方たちにどこまで理解して頂ける説明だったかというと、申し訳ないと言わざるをえません。
日本の「ダメ。ゼッタイ。」大麻情報が、いかにインチキかについては、具体的に知って頂けたかな?と思っております。

ロフトA週刊朝日に良質な大麻関連記事を書いた竹内記者から、執筆の経緯を話して頂き、参考になりました。
ロフトAのスタッフの方たち、お世話になりました。ありがとうございました。
「夜回り先生」として知られる水谷修氏や、ダメセンの指導員をゲストとしてお招きし、「大麻の危険性について学ぶ」という企画をやってみたくなりました。
来て頂いたみなさん、スタッフの方たち、ありがとうございました。

トーク・イベント終了後、前田さんと二人で、「たかじんのそこまでやって委員会」の取材を受ける。問われるままに、できるだけ思いを語ったが、さて、WEB番組のなかでどのように使われるのか。

終電の時刻も過ぎ、前田さんと東郷健さんの店へ。他に客がなく、朝まで3人で呑みながら話す。東郷健さんは、76歳だそうだ。が、その手を見ると、とても老人のものとは思えない、若い女のような手だ。東郷さんは、同性愛に対する偏見や差別と闘ってきた方で、そのような意味では大麻の話と通じるところがあった。
前田さんには、すっかりご馳走になりました。ありがとうございました。この場をお借りして、またお願いします。

そんな、4月16日でした。晴れ。





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