16日の阿佐ヶ谷ロフトAのイベントの際に取材を受けた「たかじんのそこまっでやって委員会」に、番組がアップされた。内容を確認するために、編集部に仮IDを出してもらったのでアクセスし、動画を見てのコンメントに回答した。下記はそのコピーです。アクセスには有償の登録が必要です。反応の大きさによっては、テレビ番組としての「たかじんのそこまで言って委員会」で取り上げられるそうなので、大麻擁護派のみなさん、ぜひ、コメントを付けて下さい。
こんばんは。大麻取締法変革センターの白坂です。公開内容を確認するために編集部に発行して頂いたIDでの書き込みであることをお断りしたうえで、コメントの疑問にお答えしておきます。
Kさん、理解あるコメントをありがとうございます。
>最初は、「そこまでして大麻が吸いたいか?」みたいに思ってました。
私たちの主張について、そのような誤解があることは存じています。これは、zboさんのコメントにも見られる誤解です。zさんは次のように書いています。
>なんでこんなに真剣に大麻を広めたいのか?
今回のビデオには、『なぜ法を犯してまで吸いたがるのか』という編集部からの問いかけがあります。これについて、麻枝光一さんが回答されていますが、私の回答はカットされています。私の回答は、下記のようなものでした。
まず、問題意識の出発点として、自分で使うための少量の大麻を所持していたことが、懲役刑に値し、人生の基盤、学生であれば学籍を、社会人であれば職業を失い、将来を奪われてしまうほどの犯罪なのか、という点があります。明らかに被害を受ける人がいる窃盗罪にすら罰金刑があるのに、誰にも危害どころか、被害もなく、迷惑すらかけていない行為によって、逮捕され、マスコミには時として顔写真まで晒され、生活の基盤を丸ごと破壊されてしまうような制裁が課されるのはあまりにも過剰ではないか、魔女狩りのようなものではないか、ということです。デンマークでは、少量の大麻所持は約5,400円(300デンマーク・クローネ)程度の罰金であり、自転車に乗りながら携帯を使う罰金9,000円(500デンマーク・クローネ)よりも罰則が軽いのです。個人的に大麻を使うよりも、自転車に乗りながら携帯電話を使うほうが、他人に迷惑や危害を与えてしまう危険性が高いからです。
ただ自分が吸いたいだけの話であれば、私自身、こっそり栽培して吸っていればいいだけの話です。大麻取締法は敗戦後にGHQから強要された法律であり、そもそも、多目的に産業的な価値のある大麻の栽培そのものを弾圧するために制定された法律だという事実認識が基本にあります。海外における公的で大規模な疫学的な調査によっても、大麻の使用が社会にダメージをもたらす事実はないと何度も報告されています。同時に、日本では厚労省も、天下り財団法人の「ダメ。ゼッタイ。」センターも、大麻の有害性についての医学的データを全く持っていないのです。御用学者によるお粗末な「研究」は、どれもこれも科学的に反駁された昔の脅し文句のようなものばかりです。
大麻はアルコールとは異質の精神作用があるのは事実ですから、誰でもがコンビニで買えるような社会的な扱いはよくないと思います。が、大麻にはアルコールやタバコほどの害がないことは、番組でも話したように、イギリスの下院科学技術委員会に科学者たちが答申した通り、科学的に明らかなことなのです。
大麻「解放」というと、「解放」という言葉の語感から、何か大麻を社会に無秩序に野放しにするイメージがありますが、私たちが求めているのは、栽培から流通までを、制度化し、課税して、正しい医学的知識による教育を実施し、社会的に管理することです。そのような制度化を、私たちは合法化と定義し、主張しています。
大麻は、アルコールやタバコほどの害はありません。医学的にも驚くような効能が次々と海外の研究機関から報告されていて、ハーバード大学医学部名誉教授のグリンスプーン博士は、「大麻はやがて21世紀のペニシリンと呼ばれるようになるだろう」とまで評価しています。ところが、日本では、大麻医学的研究すら厚労省が認めず、昨年は沖縄の製薬メーカーが大麻の薬学的研究を申請したところ、厚労省が却下しています。そして、大塚製薬は、アメリカで大麻抽出薬の研究を行っており、販売を予定しています。この馬鹿げた厚労省による方針は、国民と国家に対する国賊的背信以外のなにものでもないでしょう。
大麻を合法化するメリットは、誰に迷惑をかけたわけでもない行為で、人生の基盤を破壊されるような社会から脱皮することであり、そのことによって、警察や司法のリソースを無駄遣いせずに済み、また、国連統計から単純に換算すると、大麻を合法的に課税管理した場合、2400億円の税収が見込めることです。
まず、大麻の医学的・社会学的な事実を確かめ、そのうえで規制の在り方を再検討すべきである。私はそう考えています。また、大麻の問題を考えることは、薬物乱用防止政策を考えることでもあり、その点についてもイベントや取材で話したつもりですが、長くなるのでこの辺にします。
反論や疑問がありましたら、お答えしますので、お知らせ下さい。
それにしても、番組の見出し、『出現!!大麻合法化の急先鋒~過激イベントに見る大麻賛成派の本気度』だって。『出現!!大麻合法化の急先鋒』って、俺はゴジラら幽霊か。
「たかじんのそこまでやって委員会」で、ゲスト論説委員として、著名な言論人たちと共にご紹介頂いたことは、今後につながる可能性を頂いたという意味で、感謝しています。
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