「バーストハイ」に捧ぐ

投稿日時 2009-05-06 | カテゴリ: サルパラダイスの読み

この世で尊敬する人を3人あげよと言われたら、麻枝さんに、白坂さんに、そしてバーストハイ編集長のピスケンをあげたい。まあ、それに加えて、桂川さんや、カナビススタディハウスのダウさんもだがって、全部大麻関係じゃん。
で、「バーストハイ」という雑誌はすごかった。過去形なのは、最近廃刊になったようなので。
何がすごいって、表紙に大麻のバッズの写真をもってくるところからだ。アムスのカンナビスカップやコーヒーショップを取材し、日本のマリファナマーチを紹介し、カンナビス天国のニンビンやタイの秘島やラオスのことを教えてくれた。ホームグロウの記事も堂々と載せた。危ない雑誌だった。

こんな雑誌を作り出し、数年世におくり出していたピスケン始めスタッフってすごい。かなりのリスキーだったと思うけど。大いにリスペクトだ。ムーブメントの大きな力となっている。その功績はあまりに大きい。
そして、どこまでもアンダーグランドであった。大麻以外の記事は、ハードドラッグに、人体改造、死体といったもので、雑誌のムードは常におどろおどろしく、決まって秘密の小部屋で読むような存在だった。
今や、確実にひとつの役目をやり終えてくれたと感じる。

地中に伸びた根は深く、そして横に広がり、いろいろなものとからみあって、さらに広く広く、この世のすみずみまでたどりついている。
もう時期が来ている。まもなく芽が出る。いや、おそらくあちこちでもう出ている。やがて葉が開き、茎が伸び、花穂となる。
大麻反対論者の中にさえ、大麻を受け入れるレセプターが形成されつつあるとさえ思えるほどに人々の意識の変化が感じられる今日このごろだ。

バーストハイに毎号載ってた漫画、これがまた絶品だったよね。毎回シュールな極楽ワールドが味わえた山野一氏の漫画。それから、ほのぼの青春してるホリユウスケ氏の漫画。彼女と海に行ってジョイントを一服する作品、何度見ても最高だな。ハイになって海に浮かんでいると、自分は止まっていてこの世界が自分をサーッと流れていく。そして、海の底まで沈んでいき、裏返って空から落ちる。気がつくとジョイントをくわえた彼女が手を振っている。

大麻を吸うとどうなるの?酒があるからそれでいいじゃん。そんな質問がよくみられる。
大麻で決まってしまったら、今、この一瞬がすごく幸せなんだってこと感じる。同時にそれが永遠だってことも。それはとなりにいる彼女のぬくもりからも、空を楽しげに流れる雲からも、風にそよぐ草花の美しさからも。まさに世の中は愛そのものだって感じるんだ。 それが大麻の酔い方だ。酒ではどうですか。

それからもうひとつ。ホリユウスケ氏の漫画で最高に気に入ってるやつ。「もし大麻が合法だったら」
そこは、争いのない、競争のない、皆がハッピイに手を取り合って、微笑みあって、愛し合う世界。生きてるもの、まわりの自然、全てが愛でつながって生きてくって感じられる世界。
そんな世界をピスケンの分身、ピス太郎が楽しく紹介してくれる。それに対して、今の我々が生きてる世界はどうなんだろう。限られてると信じてる物質を奪い合うため、生まれてまもなくから競い合い、憎みあい、時には殺しあう世界。富の欲のためには、他の生き物もまわりの自然も破壊するのが当然の世界。人より良い生活をという教えにしたがって、ストレスと不安を毎日かかえ、それを一日の終わりに酒をあおってごまかす世界。

もし、この世がパラレルワールドで、今岐路にたっていて、2つの世界から選べるとしたら、人々はどちらを選ぶのだろう。大麻が合法の世界?それとも合法でない世界?

バーストハイ、ありがとう。また時期をみて、ハイタイムズ日本版として復活することを切に願っています。





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