「法務省に裁判員制度反対の文書が大量に届く」のもあたりまえだろう

投稿日時 2009-05-09 | カテゴリ: ニュース速報

Yahoo!ニュースの動画に、「日テレNEWS24」の配信として、次のようなものがあった。

法務省に裁判員制度反対の文書が大量に届く
5月8日21時34分配信 日本テレビ

今月21日から裁判員制度が始まるのを前に、法務省などに制度に反対する文書が大量に届いていることがわかった。

警視庁によると、文書は封筒に入っており、先月下旬から今月7日までに、法務省や東京地検、最高裁に約50通送りつけられたという。裁判員制度をPRするマスコット「サイバンインコ」を揶揄(やゆ)したイラストや、「裁判員制度を廃止しろ」とワープロで書かれた文字が羅列されたもののほか、漂白剤のような液体が入ったプラスチック容器が同封されているものもあった。東京以外の複数の場所の消印だったという。

警視庁は脅迫の疑いも視野に調べている。

最終更新:5月8日23時39分

もうすぐ始まってしまう裁判員制度。私は当初、あまりにも冤罪や不当判決が多すぎる裁判を国民が監視するという意味で、裁判員制度に期待を持っていた。だが、その詳細を知れば知るほど、これは「司法への国民参加」という美名での欺瞞であり、ペテンではないかと思うようになった。
裁判員制度の問題点については、社民党の保坂展人氏もブログで精力的に問題点を指摘している。

民主党の小沢代表秘書逮捕事件を受けて、民主党が設置した政治資金問題第三者委員会の委員でもあり、この問題について早い時期から検察の暴走を指摘してきた元検事の郷原信郎氏と保坂氏が、裁判員制度の問題について対談した動画がアップされている

郷原×保坂トーク『裁判員制度に異議あり』動画配信

Yahoo!ニュースで公開されている日本テレビ配信のニュースには、この裁判員制度に反対して抗議の手紙などを法務省や東京地検や最高裁に送ること自体を威圧するようなニュアンスを感じる。もちろん、「漂白剤のような液体が入ったプラスチック容器」などを同封するのはアウトだが、抗議の手紙を送ることには何も問題ないはずだ。

ところが、その「プラスチック容器」の話も、サイバンインコを揶揄する手紙や、「裁判員制度を廃止しろとワープロで書かれた文字が羅列」された手紙などもひっくるめて、そのような郵便物を送ることがいけないかのような書かれ方をしている、と感じるのは穿った見方だろうか。
50通の郵便物が同じ者によって送られたのか、多数の発信人によるものなのか、このニュースからは分からない。総じて言って、なんだかよく分からないニュースなのだが、締め括りは、「警視庁は脅迫の疑いも視野に調べている」というものだ。なんだか、ますます警察国家・監獄社会の気配が濃厚になっていること、そして、マスコミがそのお先棒を担いでいることを憂える。戦前もこんな雰囲気だったのかもしれない。

 





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