クーリエ ジャポン 2009年 06月号
「麻薬撲滅戦争」を形骸化させた「プランコロンビア」という陰謀
コロンビアから米国へと小型ジェット機が低空飛行していた。低空飛行だったためか、あまりの重量オーバーのためか燃料が尽きて、ユカタン半島で墜落したところを捕えられる。
乗員3人は米国人で、ジェット機はCIAの作戦に使用しているものだった。そして、機内からは126個ものスーツケースが発見され、中には非常に純度の高いコカインが詰まっていた。
アメリカ政府は、毎年何十億ドルもの税金をつぎこんで、プランコロンビア(コロンビア復興計画)を行っている。それは、麻薬撲滅及び和平推進を標榜している。
データによれば、それは成功しているかにみえる。ところが、調査してみるとコカイン生産量は提出された年によりあまりに乖離がある。それは、国連と米政府による数字の改ざんが常時行われていることを示している。本当の数字が発表されれば、プランコロンビアがすでに破綻していることが明らかになるとのこと。
我々はニュースを疑わない。政府を疑わない。ニュースでそう言ってたから、新聞もそう言ってるし、NHKだって。みんな、だいたい同じこと言ってるんだから事実はそう大きく違わないだろう。
ところが、それらは同じソースから出たものを、お互い調整しあって発表してるだけの可能性が高い。
記者クラブ、メモ合わせ。 日本の場合ね。 政府の息のかかった仲良しサークルで、そこにだけ発表される情報を、各社調整しあって、新聞やTVの記事をつくる。
我々国民はそれを見て、「へえー政治は今こうなんだ。日本はこうなんだ。世界はこうなんだ。」そう考えて生きている。
おそらく、普通に生活してるだけなら誰も疑問をもたんでしょう。ちゃんと公正な正しい情報を得て生活してると思ってるでしょう。
さて麻薬撲滅戦争には、時に地元住民をも悲劇におとしいれる。コカイン撲滅のため、デモンストレーション的な飛行機による農薬散布によって、地元先住民族の子供25人が死んだ。
我々の世界の成り立ちだ。
アメリカ政府は多額の税金をつぎこんで、コロンビアで麻薬撲滅と平和のための活動をしている。とされている。その裏で、コカインを仕入れて資金源としている。
2005年、多額の税金をつぎこんでいるプランコロンビアが成果を上げてる証明がないという報告書が上院に提出された。提出した連名の中にイリノイ州のひとりの議員の名前があった。「バラク・オバマ」
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