週刊朝日 6/26号 【今週のマスコミよかった大賞】
タブーに挑戦 カラダにいい大麻の話
大麻はなぜ悪いのか Part3
海外では大麻が難病治療で効果を上げている!
大麻の疑問を追及したシリーズ第3弾だ。今回は医療大麻についてです。
おそらく雑誌で日本の医療大麻が紹介されるのはじめてです。ぜひ、この小宮山記者の記事を読んでみてください。
私の率直な感想、第一に感じたことはこうです。
悪いのは大麻では無い。大麻取締法だ。もう確信しています。
小笠原さん(43)は、今から12、3年前足が突然動かなくなった。「多発性硬化症」を発症したのだ。
多発性硬化症とは、中枢神経系の脱髄疾患の一つで原因不明の難病です。日本では、12,000人の患者がいるそうです。
小笠原さんは、入院先の担当医から大麻が効くことを知り、妻と幼い子2人をつれてハワイへ飛ぶ。3週間、地元医師のアドバイスのもと大麻を吸った結果、車椅子から歩けるようになった。大きな感動の中、妻や子供と泣いて喜んだとのことです。
その後、日本にもどり大麻が吸えなくなった小笠原さんの症状は悪化し、かわりに処方されるステロイド剤の長期服用によるとみられるすい炎で、取材から2ヶ月後の5月2日に亡くなってしまった。
財団法人麻薬・覚せい剤乱用防止センターのホームページのことば
「どんな形のものにせよ、大麻は心身に有害です。」
「バカヤロー!」と叫びたい。
これはもはや犯罪だ。
大麻を吸ったことでは当然ない。大麻での治療を認めなかったことだ。
「法律だからじゃしょうがない。」じゃもはやすまされない。
この無知でかたくなな世の中に、一人の善良な市民が殺されたのだ。そして、その家族も悲劇の底につき落とされた。
早く変えよう。もううんざりだ。今だにはっきりした根拠も示せないような大麻取締法をこのままにしとくのはもうやめよう。
オランダも、カナダも、ドイツも、スペインも、イスラエルも、大麻取締法を作ったアメリカでさえも実質大麻の医療使用が認められているのだ。
もう変えよう。海外の実態を見ることさえしない怠慢で硬直化した厚生労働省。市民に目を向けることをせず、自身と大企業の利権ばかり優先してるとしか思えない現政権。大麻に手を出した者を責め立てるばかりで、大麻そのものについて検証する思いつきさえないマスコミ。
海外の研究報告では、大麻で効果のある病気として、がん、緑内障、ぜんそく、多発性硬化症、うつ病、パーキンソン病、クローン病など多数があげられている。
日本では大麻取締法のため、臨床試験すらできない。
記事には、クローン病の治療目的で大麻を所持していて逮捕され、現在公判中の成田さんも紹介されている。
もはや、被害者が発生すらしない大麻取締法によって人を牢屋におくるような愚策はやめにしよう。
そして、大麻による難病患者救済の可能性を堂々と追求できる環境を整えよう。
我々のために。我々の子供たちのために。
政府とマスコミは少なくとも大麻の正しい情報を国民に伝える義務がある。
※THC編集部注
とても素晴らしい記事です。ぜひ週刊朝日6.23号を買って下さい。そして、編集部や小宮山記者に激励のメールを送りましょう。
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