カンナビストへの公開提案

投稿日時 2009-07-01 | カテゴリ: 成田賢一さん(医療目的主張)

クローン病という難病指定の疾患を抱え、大麻所持は自らの病状を緩和する目的だったと、無罪を主張する成田君の裁判に支援を表明し、弁護士の紹介や、裁判の傍聴や報告、ビラ撒き、定例会での報告機会の提供など、可能な範囲での取り組みを行っているカンナビスト会員の姿勢に、改めて敬意と連帯の言葉を送りたいと思います。
しかし、既に書いた通り、現状の弁護方針では、大麻取締法の不当性や違憲性を主張するに充分とは言えないと私は考えています。

これまでの4回に及ぶ公判では、成田君の意図する展開が、残念ながら実現できているとは到底思えません。その事実は、成田君を懸命に支援してきたカンナビスト会員や、運営諸氏も、深く感じているのではないでしょうか。

これまでも、成田君とは何度も長時間に及ぶ会話を重ねてきましたが、今朝もまた、成田君から電話があり、1時間を越える話をしました。
成田君は、カンナビストの誠意ある支援に感謝しており、前田さんや私の助言や忠告を、裁判実務に疎いがために、あるいは若さ故に、充分に受け止めきれていなかったことについて、真摯に省みているようでもありました。

過日の第4回公判で結審してしまう可能性すらあった裁判ですが、幸いなことに、弁護士と成田君自身による抗弁が奏功し、次回公判まで、一定の時間を確保することができました。

しかし、これまでの記事で述べたように、大麻の医療的な使用を禁ずる大麻取締法の規定そのものを問わずして、成田君の裁判で、前田さんの医療大麻裁判以上の成果を勝ち取ることは極めて困難だと指摘さぜるを得ません。

この際、これまでの様々な経緯を昇華するためにも、組織や志向の枠を越え、幅広く成田君の裁判支援を再構築する枠組みを編成することを検討しませんか?

日本で初めて難病患者自身が大麻の医療的有効性を訴え、反省の色が希薄だとされて量刑が重くなることを省みず、成田君は法廷で争う意思を示し続け、若輩な彼なりの努力を続けています。その成田君という若者の意気を汲み、これまで大麻の非犯罪化、あるいは合法化を目指して活動を展開してきた者たちが、一同に会し、より良き展開を模索するために、知恵を出し合う場を設けようではありませんか。

今朝、成田君は、電話で、今後の展開についての悩み、逡巡を率直に語ってくれました。そして、その言葉のなかに、同じように大麻を擁護する人たちの間に、諍いのような関係性があることを悲しむ思いが看て取れました。

大麻の非犯罪化、あるいは合法化は、「大麻ヒステリー」を著した武田邦彦教授が指摘するように、日本人が日本人として自立し、独立できるかどうかという、大きな命題にすら関わるテーマでもあります。

これまでの経緯から生じた行き違い、反目を乗り越え、互いの長所を認め合う観点から、難病を抱えながら裁判闘争を決意した成田君の支援において、多くの人たちの力を結集する機会とすることを検討できないでしょうか。

この提案に賛同して頂けるなら、日時と場所を決め、成田君の裁判をどのように好転させることができるかを、相互批判を禁じた上で、合議することはできないでしょうか。その場は、個人的には、「レストラン麻」こそがふさわしいと思量します。

本提案を、成田君はもとより、カンナビスト運営諸氏を始め、各関係方面に提案します。

大麻で逮捕されない日本にしましょう。

病の者が自らの疾患に適した大麻を利用でき、大麻を愛好する者が逮捕の心配なく青空の下で心地よく一服できる日本社会の実現。私の本意・本心は、他にありません。
カンナビスト運営委員会、並びに会員諸氏に、以上、検討を要請致します。ご賛同頂けるなら、関係方面に対し、私も真摯に説得を試みるつもりです。

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