「民主党政策集INDEX2009」に見る「麻薬・薬物対策」

投稿日時 2009-07-25 | カテゴリ: 民主党

7月23日に「民主党政策集INDEX2009」が公表された。この政策集は衆院選のマニフェストのベースになるものだ。
2008年版には「麻薬・薬物対策」について簡単ながら触れられていたが、しばらく前に、民主党の「次の内閣」に名を連ねるある議員の秘書に聞いたところ、今年の版は昨年よりも全体のボリュームが減っているので、「麻薬・薬物対策」について書かれているかどうか分からないとのことだった。

2009年版が公表されたのを機に、民主党政策調査会事務局に問い合わせた。政策集自体の全体のボリュームは2008年版と同程度だが、政策的な調整で修正した箇所はあるとのこと。「麻薬・薬物対策」についても昨年同様に記載があるそうだ。選対本部政策班から該当箇所をファックスで送って頂いた。昨年の版に書かれていた内容がそのまま踏襲されている。以下、引用する。

麻薬・薬物対策
薬物依存・中毒者への治療と自立支援、家族への相談支援を整備します。省庁横断的な薬物取締体制を強化し、薬物の供給源の根絶に取り組みます。 また、覚せい剤、大麻のみならず、「MDМA」など錠剤型合成麻薬や、いわゆる脱法ドラッグの乱用が、青少年を中心に広がっていることを受け、薬物乱用の低年齢化を防ぐため、薬物依存からの回復者の体験談等を通じて、薬物依存のそろしさが実感できる中高生への教育・啓蒙活動を実施します。

2008年版を入手した際にも指摘したが、まず「薬物依存・中毒者への治療と自立支援、家族への相談支援を整備」を掲げている点が特徴的であり、現在の自公政権の薬物政策に決定的に欠けている点でもある。民主党は大麻の扱いについて具体的に発信しているわけではないが、これまでの政党アンケートや政策集を見る限り、もっとも私たちの主張に近い(・・・とは言ってもとっっっても遠いが)。
他党との比較は改めて検証したいが、民主党にはハームリダクションの視点に立った政策を深め、具体的な制度として実現して頂きたい。





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