松山刑務所に服役中のナタラジャからの手紙

投稿日時 2009-07-26 | カテゴリ: ナタラジャ裁判

愛媛で服役しているナタラジャから手紙が届いた。以下、プライベートな箇所を省き、本人の希望によって掲載する。



少しこちらの近況を書きます。皆さんにもお伝え下さい。
まぁ近況とは言いましても、こちらは相変わらず変化のない受刑生活の日々で、特筆するようなこともないのですけどねぇ。まぁこのような生活も残すところあと9か月を切りました。もう出所の日もすぐそこまで迫っております。逮捕~出所まで5年2か月、決して短くはない時間、社会から隔離されているわけですが、以前から言っておりますように、この受刑生活は自分の人生にとって、本当に必要なことだったのだと、今、改めて感じます。色々と良い出会いもありましたし、得たものも多かったですからね。あとはこの経験をムダにしないよう、社会で生かしていくだけです。

これまで塀の中で、出所後、どのように生きるかという事をずっと考えてきました。逮捕前から「こうありたい」という漠然としたビジョンは持っていたのですが、最近になってそれがやっとクリアーに見えてきています。ただ、目標がはっきりとした事と、出所が近づいた事で、今は気持があせっているのも事実です。自分は長野が大好きですし、良い所で生まれ育ったと思っておりますが、出所後は地元を離れる事を以前から決めております。本当に長野はすばらしい所ですが、そこを離れ新しい場所で長野に負けない空間を作っていきたいのです。自分達の理想とする社会のひな形のような空間を! その為、今は出所後、すぐにでも動き出せるよう、色々と具体的な事を少しずつ決めていってはいるのですが、やはり、住居、仕事等々、不安なことも多く、気ばかり焦っております。まぁでも、願えば通ずる、と信じておりますし、半端な気持ではないので、一日も早く目標を形にできるよう残された受刑生活の中でできる事を精一杯やっていきます。

近況報告になっているかどうか分かりませんが、今、一番強く思っているのは、こんな事です。サイトに載せられるような所があれば使って下さい。また、シャバの同志の皆さんからのメッセージがこちらに届けば、嬉しく思います。9ヵ月後、自分がここから出所した時に、以前よりも大麻取締法の問題が進展し、住み良い社会となっている事を願いながら、自分も負けずに前向きに頑張っていきます。

僕もそろそろ出所時の準備をしなければならないところまできました。その中でも今一番頭を悩ませているのが、出所時に着る服の事です。一応、パクられた時の服は領置してはいるのですが、そんな服で出るのは縁起も悪いし、何年も保管されたままなので、どんな状態になっているのかも分かりませんしねぇ。それで何とかしたいとは思っているのですが、両親はおそろしくセンスが悪いですし、僕の好みの服を見つける事も不可能でしょう。そんなことでどうしたものかと頭を悩ませているのです。そこで、白坂さんもお忙しい中、大変に申し訳ないのですが、ちょっとお願いしたいことがあります。ネット通販のサイト等で、僕が着そうな服、アジア系、ナチュラル系、ヘンプ素材、等々、僕が着そうな服を取り扱っているサイトをカラーコピーして送って頂けないでしょうか。白坂さんなら大体僕の好みも分かるのではないかと思いますし、一応、他の友人にも頼んではいるのですが、なかなか連絡がありません。本当にそろそろ出所時の準備をすませてしまい、安心したいので、申し訳ありませんが、よろしくお願いします。通販サイト等のコピーがあれば、それをもとに両親に頼む事も可能だと思いますので、それと履物も用意しないとないので、これもネットで探してみて頂けないでしょうか。白坂さんも知っての通り、僕は靴が好きではないので、麻の葉模様の鼻緒の雪駄があれば良いなぁと思ってます。もし見つかりましたら、写真の載っているサイトのコピーを送って頂けると助かります。お忙しいところ、色々と頼み事ばかりしてしまい、申し訳ないですが、出所を目前にして焦っている僕の気持も理解して頂けると助かります。

他にもいろいろと書きたい思いはありますが、今回のところはこの辺にしておきます。また、白坂さんやTHCの皆さんからのメッセージが届きましたら、そのときゆっくり書かせて頂きます。桂川さんや皆さんにもよろしくお伝え下さい。
それでは今日はこの辺で。
一日も早い大麻合法化を祈って。

7月20日
梵 nataraja




以上、ナタの手紙の抜粋。ネットの印刷などを添えて返事を書こうと思うので、談話室に激励の言葉を書いてあげて下さい。
ナタが出所する際に着る服、ちょうど良いのがある。これを送ってあげようか。






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