国立精神・神経センター薬物依存研究部和田部長から無回答

投稿日時 2009-07-27 | カテゴリ: 国立精神・神経センター和田清氏への質問

6月5日にNHKで放送された『大麻の怖さ知っていますか?』で、厚労省所管の国立精神・神経センター薬物依存研究部の和田清部長医師がコメントされていた件について、これまで2度にわたって質問のメールをお送りしたが、回答がないので、電話で秘書の方に聞いた。
お送りしたメールはちゃんと和田医師に転送して読んで頂いているとのこと。何度か電話もしたが、電話があったことや、回答を催促していることについても、口頭でお伝え頂いているそうだ。つまり、回答がないというのが回答だろうか、と聞くと、秘書の方、「ええ、まぁ」。
直接電話でお話をしたいと伝えるが、それはできないのだそうだ。新聞記者なみに、夜討ち朝駆けでもするしかないのだろうか。

和田氏は、番組のなかで次ようなコメントもしている。

私たちは仕事柄、薬物依存に陥った人たちを見ております。そういう人たちと話をしてますと、そういう方が100人いた場合、100人とも、最初は自分は薬物依存になるとは思わなかったと、だから1回目をやってみたんだと、みんなそう言います。ところがですね、100人が100人とも薬物依存になってるんですね。

私はこれを聞いて、失礼ながら笑ってしまった。中学生相手の番組だとはいえ、これはいくらなんでもオカシイと、多くの子どもたちが感じるのではないだろうか。
和田先生は、仕事柄、薬物依存に陥った人たちを見ており、そういう人たちが100人いた場合、100人が100人とも薬物依存になっているそうだ。

・・・・そりゃ、そーでしょー。だって、そもそも最初から薬物依存の人100人を見ているのだから、そのうちの100人とも薬物依存だって、なんの説明にもなっていないではありませんか。リンゴを食べた人100人を見たら、100人ともリンゴを食べていた、と言っているのと同じです。無作為に抽出した大麻経験者100人のうち、何人が大麻依存になったのかを調べなければ、まったく統計的な意味などないでしょう。
私は、大麻柄、大麻が好きだけど依存症にはなっていない人たち100人に会ったことがありますが、100人が100人とも、依存症にはなっていませんでした。

和田先生、いくら大麻の怖さを伝える番組だからって、こーゆー説明は、かえって信用を失うのではないでしょうか。





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