NHKの苦しい言い訳のような宣伝付きの回答

投稿日時 2009-07-30 | カテゴリ: NHKの大麻報道との対話

カリフォルニアの大麻合法化(課税)法案について伝えたNHKのニュースに誤りがあったので指摘した件、ようやく回答があった。


送信者:NHK視聴者コールセンター送信専用
日時:2009年7月29日 11:29
件名:[お問い合わせ番号500807]Re: ニュースウォッチ9とネットの「国際」

白坂和彦 様

いつもNHKの番組やニュースをご視聴いただき、ありがとうございます。
お問い合わせの件についてご連絡いたします。

まず初めに、回答がたいへん遅くなってしまったことをお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。

ご指摘いただいた「大麻についてアメリカの連邦法は医療用などの目的を除いて所持することも使用することも原則として禁止」という表現ですが、アメリカでは大麻の所持や使用が原則禁止されている一方、カリフォルニア州など医療用大麻の処方を認めている州があるという趣旨をお伝えしようとしたもので、言葉足らずの表現となっておりました。今後は、より正確な表現に努めてまいります。

また、「厳格な取り締まりは行われてこなかった」という点ですが、ご指摘のように多くの人が逮捕されるという取り締まりがある一方で、少なからぬ人たちが大麻を吸引しながら摘発されていないという実態をお伝えしようとしたものです。
また、「大麻にまで収入源を見出そうとする姿勢は激しい論議を呼びそう」という表現ですが、現地の報道でも大きく取り上げられていることを踏まえてお伝えしたもので、ご理解いただければと思います。

今回のご指摘を重く受け止め、今後、より正確でわかりやすい放送に努めてまいりますので、引き続き、ご理解・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

お便りありがとうございました。

NHK報道局
NHK視聴者コールセンター


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見苦しい言い訳と、後半はNHKの宣伝だ。
『ご指摘いただいた「大麻についてアメリカの連邦法は医療用などの目的を除いて所持することも使用することも原則として禁止」という表現ですが、アメリカでは大麻の所持や使用が原則禁止されている一方、カリフォルニア州など医療用大麻の処方を認めている州があるという趣旨をお伝えしようとしたもので、言葉足らずの表現となっておりました。今後は、より正確な表現に努めてまいります。』

記事には『大麻についてアメリカの連邦法は医療用などの目的を除いて所持することも使用することも原則として禁止』と書かれている。これは明白な誤りだ。アメリカの連邦法は、医療用の大麻も、ヘロインと同等に、医療的な価値がないという最も厳しいレベルで禁止している。オバマ政権が誕生するまでは、州レベルで合法化されていた医療大麻すら、連邦政府の介入や弾圧によって厳しい取り締まりが行われ、問題になっていた。今でも連邦政府として医療目的の大麻を法的に認めてはおらず、州レベルで合法化されている医療大麻について、オバマ政権は介入しないという政策に転換したというのが事実であり、現実だ。そのような事実について一切触れず、あたかも連邦政府レベルで医療大麻が認められているかのように報道するのは、明らかな事実誤認であり、問題の本質を伝えておらず、公平と中立を旨とする公共放送のあり方に抵触するものだ。

NHKのメールフォームでは400文字までしか書くことができない。回答のメールを引用するだけで相当の文字数になる。なんだかメールでの苦情を受け付ける体裁だけを整えて、まともに対応しようという気がないことを晒すような仕様だ。
改めて、ニュースの誤りとして訂正するよう求めたい。





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