「大麻ヒステリー」(武田邦彦著 光文社新書)で学ぶ(3)

投稿日時 2009-08-15 | カテゴリ: サルパラダイスの読み

大麻ヒステリー 武田先生の本書執筆の動機の一つが、逮捕された学生の人生をダメにするくらい、大麻は害をなすものだろうか?という疑問であったとのことです。
そして、その結論として、武田先生はWHO等の4回の結論を尊重するとのこと。つまりは、大麻はお酒やタバコ等に比べて危険な物ではないとの結論です。これに対する専門的な反論を見たこと無い。少なくとも日本ではと述べています。
その上で、現在日本の法律、マスコミ、社会はおかしいとも述べています。

日本社会はちゃんとした大人の民主主義の社会なんだろうか?大麻については、調べてみれば厳しく取り締まるほどのことはないという報告ばかりです。大人であれば、自分で調べて自分で判断するものでしょ。そして、民主主義というのは、自分の意見と違う意見を持つ人を尊重することでしょ。
そんな感じで言われてまして、全く同感です。
よく、ネットとかで大麻に肯定的な記事があると、それに対するコメントとして、「法律で決まってるからダメに決まってるだろ。」などとくりかえすだけで正義の人のつもりになってるようなのが現れますが、私に言わせればバカ道一直線の人ですね。自分の頭使うことしないんだもん。上から言われるままに判断して行動するだけだから。

武田先生は、科学者のなかにも「法律で禁止されてるんだから、大麻は悪いに決まってる。」などと言う人がいるとあきれています。こんなの科学者じゃない。ねえ。

そして、さらに驚くべきは(普通に考えればね)、報道番組のほとんどすべてのニュースキャスター及びアナウンサー及び評論家が、大麻問題に関してはバカ道一直線の人です。
どうしてえ?ジャーナリストとして、ちらっと疑問がよぎりませんか。
ちょっと立ち止まって、大麻の薬効に関する報告書を読んだり、なぜ大麻が禁止されているかを考えてみませんか。
なぜにこの問題になると、ただ言われたままのことを信じているだけのバカ道の人になるのでござりますか。
それとも、この国は何かの陰謀の支配下にあるのだろうか。大麻に関しては、上から言論統制、思想統制せよと政治家、報道関係が圧力かけられてるのだろうか。

大麻問題は、今やこの国、この世界の本当のしくみを知る入口となる一大テーマかもしれません。
さて、最後にこの大麻問題に関してどうしたらいいか武田先生は提言しています。
非常に現実的な道筋ですよ。

①まず、科学的に合理的な区別をする。
大麻草はただの植物であって、取り締まりにあたってはとびの成分のカンナビノールとわけよと。
そうして産業用大麻を認めます。

②それと並行して、第二段階としてカンナビノールを麻薬として取り締まるべきかどうか検討する委員会を持つ。

③そうして、ね。専門家の判断は、おそらく現在のオランダの政策と類似の結論となると。
酒屋やコーヒーショップなどで適量を販売することです。と言っておられます。

そうですね、そのように進むでしょうね。これを日本人自ら行ってほしいと思いますが、私の思うに外圧からそれは始まるかもしれません。

アメリカが今や半分解禁のような状態になっています。もともとの大麻取り締まりを作ったおおもとがですよ。今までは、大麻に関してはアメリカの考えが実質世界を支配していましたから。
日本なんか優等生です。今や本国よりきちんと守ってるわけですから。
そのアメリカはここ2~3年でほぼ全面解禁になると私はみています。今やアメリカ国民の50%以上が大麻を肯定しているんですよ。
アメリカが変わると、オセロゲームで白が黒に変わっていくようにばたばたと世界中が変わっていくでしょう。そんななか、日本だけ籠城しますか?大麻鎖国しますか?やりません。やるとしたら今の自民党でしょう。まずは民主党に変えましょう。
政府、マスコミはまずは嘘情報を垂れ流すのをやめましょう。大切なのは、国民への正しい情報の公開、教育です。その上で、他人へ危害を加えるものでなければ解禁していくのが正しいでしょう。そうなります。それが、今流れ始めている正しい流れだから。

この項おわり




THC編集部注:大麻の精神作用成分であるデルタ9・テトラ・ヒドロ・カナビノールなど数種類のカナビノイドは、化学合成したものに関しては麻薬・向精神薬取締法で麻薬指定されている。





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