厚生労働省崩壊-「天然痘テロ」に日本が襲われる日
8月8日の「ビデオ・ニュース」で取り上げられた『今の霞ヶ関では日本をパンデミックから守れない』のゲストで、現役の厚生労働省医系技官による著作。
官僚天国、国民地獄。日本国民にとって霞ヶ関は疫病神の巣窟と化しているが、なかでも厚生労働省は国民の命を扱う死神だ。その無責任ぶり、横柄ぶり、破廉恥ぶりは、これまで監視指導・麻薬対策課とのやりとりで直接的に痛感してきたが、思った以上にというか、思った通りというか、どーしょーもないほどに「崩壊」しているのが事実のようだ。
ビデオ・ニュースでは本書から霞ヶ関(厚生労働省)の特徴を次のようにまとめている。
木村盛世の見た霞ヶ関
上司(課長)より先には帰れない
会議で自分の意見を言ってはいけない
役所の課長は大企業の社長と同じくらい偉い
課の実権はノンキャリアの総括課長補佐が握っている
勤務時間のほとんどが内部調整と決裁に費やされる
提案が気に入らないと「てにをは」攻撃で潰す
本省の指示は絶対。反論は不可
「人と違ったことをしないこと」「上司に嫌われないこと」が第一
「国民に目を向ける必要はない。内部のボロが出ないことが一番」
まともな人間は外される、辞める、病む
局長に直談判すると人事課長から呼び出され左遷
ノンキャリアはゴミ扱い
セクハラ、パワハラは日常茶飯事
海外出張は遊び
英語ができない国際課
国際機関への出向は休暇代わり
天下り先の財団法人がデタラメな薬物情報を垂れ流し続けても、そんなことはまったく問題にもならないし、薬物乱用問題はお役人様が既得権益を強化拡大するためのネタでしかない。
この状況は、政権交代しない限り絶対に変わらないと思う。政権交代したところで、どこまで問題が改善されるか分かりはしないが、現実的な可能性を求めるしか選択肢はない。
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