メキシコ政府が5グラムまでの大麻所持を非犯罪化(2009/8/27)

投稿日時 2009-09-03 | カテゴリ: NORML News

メキシコシティー.メキシコ:メキシコ大統領フェリプ・カルデロンは先週、大麻およびその他の規制されていた薬物の少量の所持を非犯罪化する法案に署名した。

5月に議会を通過したその法案は、5グラムまでの大麻の個人的な所持に対して刑事的な処罰を行わないというものである。その他の違法な薬物であるヘロインやコカインなどについても、少量の所持であれば告訴する事が出来なくなる。
この新たな法の下では、少量の違法な薬物のために拘束されている者は誰でも治療を受けることを奨励される。3回目の違反者に対しては、薬物依存の治療が義務とされる。

この法案では州および地方警察にもドラッグの密売に関する捜査を行う権限が与えられる。これまではドラッグ密売の疑いで逮捕する事が出来るのは連邦警察のみであり、これはメキシコにおける捜査員のおよそ 5パーセントに過ぎなかった。

立法府には一年以内にこの法案を施行する事が求められる。

2006年にもメキシコ議会は実質的にこれと同じ基準を定める法案を通過させたが、前大統領ヴィンセント・フォックスの反対によって否決された。フォックスによる反対はアメリカ合衆国政府の圧力を受けてのものであった。そのような法案を成立させる事は「ドラッグ観光」を促進する事になると主張したのであった。

(より詳しい情報については NORML 事務局長アレン・セント・ピエレ (202)483-5500 にお問い合わせ下さい。)

Source: NORML News Archive
Mexico: Government Decriminalizes Possession Of Five Grams Of Pot
August 27, 2009 - Mexico City, Mexico


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翻訳とコメント:PHO

大麻のみならずヘロインやコカインなどのいわゆる「ハードドラッグ」についても少量の所持を非犯罪化したメキシコの判断を私は大いに支持する。大麻の所持量上限 5 グラムというのはいかにも少なく、これでは購入と喫煙には困らなくても個人での栽培などは難しかろうと思われるが、世界的な薬物非犯罪化の流れにおいて、メキシコ政府の素早い取り組みが高く評価されるべきものである事には変わりがなく、また過渡期の混乱もあるのかも知れない。いきなり何もかもを変えてしまうわけには行かないから取り敢えず上限を設けました、とでも云うような。

リバタリアンとしての私の個人的な信条では、薬物犯罪に限らず全ての「被害者なき犯罪」がこの世から消えて無くなれば良いと強く願っているのであり、卒直に言って、今回のメキシコ政府の決定を非常に羨ましく思っている。薬物犯罪に被害者は存在せず、ただ人々が何となく「薬物は危ない」「薬物が無ければ社会が平和である」と思っていて、それも実は薬物の取引が違法なビジネスに委ねられているからそうなってしまうだけだったりして、そのような人々の安全幻想こそが薬物の使用や売買による被害を受けるのである。人が被害を受けるのではない。他人の幻想を侵すことに刑事罰を以って挑む社会というのは、控え目に言っても、まともなものではない。それが倫理的に褒められた事ではないにしてもだ。

 





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