NHK『なぜ市民が大麻を ~違法薬物ネットワークを追う~』を監視しよう

投稿日時 2009-09-12 | カテゴリ: 追跡!AtoZ:なぜ市民が大麻を

9月12日土曜日、午後8時から、NHK総合で『なぜ市民が大麻を ~違法薬物ネットワークを追う~』という番組が放送されるらしい。以下、談話室で野中さんが知らせてくれた情報。


バカの壁 投稿者:野中 投稿日:2009/09/06(Sun)

NHK総合追跡!A to Z
9月12日 土曜 午後8時~8時43分
なぜ市民が大麻を ~違法薬物ネットワークを追う~
http://www.nhk.or.jp/tsuiseki/file/next.html

番組紹介の文中に’厚生労働省の麻薬捜査チーム・通称「麻薬Gメン」は今年に入って捜査方針を大転換。摘発のターゲットを従来の暴力団などから一般市民にシフトした。’とある。

これが事実であれば、我が国の政策は、国連の方針にも大きく逆行する。UNODC国連薬物犯罪事務所所長アントニオ・マリア・コスタ氏は、薬物使用は犯罪というよりは病気として取り扱われるべきであるという認識に基づき、”薬物を摂取する人々は、刑事的な懲罰ではなく、医療的な支援を必要としている”と述べ、薬物治療への普遍的なアクセスを要請、薬物使用の非犯罪化政策を支持し、国際的な司法当局に対し、使用者より密売人を標的とすることを求めている。

彼は警察組織に対し効率の向上を求め、大多数の軽微な違反者ではなく、少数の明確なプロファイル、高い取引量、暴力的な犯罪者にフォーカスすることを奨励した。ある国では、薬物使用で刑務所に入れられた人の比率は、薬物取引と比較して5:1である。"これは警察の資金の浪費であり、投獄される人の命の浪費である。雑魚ではなくピラニアを追え。"とコスタ氏は発言した。
http://www.unis.unvienna.org/unis/pressrels/2009/unisnar1059.html

大麻問題に関しては、国際条約による大麻の規制を改めない限り、コスタ氏の発言も説得力に欠けるが、我が国においては、何故このような状態がまかりとおるのか?今回の衆院選では自公政権に対する反発から、民主党の圧勝に終ったが、前回の衆院選で自公政権を支持した大多数の人たちは、自らの責任を省みて原因を追究して欲しい。

「何故、騙されたのか?」

NHKの報道がメディアとしての公正さを欠くないようであった場合、受信料の不払い運動を展開することも有効であるかもしれない。

NHKはこれまで何度も大麻に関する報道を行っているが、そのどれもが医学的事実を捻じ曲げたデタラメに満ち満ちている。例えば、「クローズアップ現代」では、「夜回り先生」として知られる水谷修氏を登場させ、1度でも大麻を使うと脳が壊れるとか、大麻合法論の主張を「バカ」だとまで言っている。水谷氏の言説がいかにデタラメかは、以下を参照して頂きたい。

NHKの誇張と嘘 カナビスの1回1回の使用が脳を壊す/カナビス・スタディハウス
嘘の1000倍偽装 大麻でラットが凶暴化/カナビス・スタディハウスからの転載記事

12日に放送される『なぜ市民が大麻を ~違法薬物ネットワークを追う~』でも、おそらく大麻の医学的事実を客観的に検証することなく、ただひたすら「大麻汚染」を問題視する偏向した内容なのだろう。野中さんが指摘しているように、NHK受信料の支払い拒否や、抗議活動が必要になるかもしれない。

昨年11月、内外タイムスに掲載された記事『大麻集中摘発のウラ事情』では、厚労省管轄のマトリの『活躍』について、次のように指摘している。

『鋭意捜査の背景には政府が地方厚生局、建設局など中央省庁の出先機関を統廃合する計画が進んでいることとも無縁ではないという。』

つまり、マトリは、国民の健康を考えているのではなく、自分たちの生き残りのために、少量の大麻を所持しているだけの国民を逮捕し、前科者にし、その人生をぶち壊している。
NHKの番組紹介にあるように『「麻薬Gメン」は今年に入って捜査方針を大転換。摘発のターゲットを従来の暴力団などから一般市民にシフトした』ということは、つまり、麻薬Gメンは、暴力団でなはく、一般市民の敵であることを宣言したに等しい。





大麻報道センターにて更に多くのニュース記事をよむことができます
http://asayake.jp

このニュース記事が掲載されているURL:
http://asayake.jp/modules/report/index.php?page=article&storyid=1375