過半数のアメリカ人が大麻はアルコールよりも安全だと考えている

投稿日時 2009-09-10 | カテゴリ: NORML News

ラスムッセン調査: 過半数のアメリカ人が大麻はアルコールよりも安全だと考えている

アシュベリー・パーク, ニュージャージー: ラスムッセン・レポートが行った全米1,000 人の有権者に対する電話世論調査によると、半分を僅かに越えるアメリカの成人が、アルコールは大麻よりも危険であると考えている事が判った。
過半数の女性を含む51パーセントの回答者が、大麻はアルコールよりも害が少ないと答えた。この二つの物質のうち大麻の方が危険であると答えた者は、全体の 19 パーセントに過ぎなかった。
25パーセントの回答者は、二つの物質は同じように危険であると答えた。

この調査結果について、書籍『大麻はより安全である では何故我々は人々を飲酒に追いたてるのか』の共著者である NORML 副事務局長ポール・アルメンターノは次のように述べた。

「殆どの客観的な基準によると、大麻はアルコールよりも安全である。個人の消費者に対しても、社会全体に対してもだ。いかに我々の政府が長年にわたって大麻草とその喫煙者をまるで悪魔のように扱っていようとも、過半数のアメリカ人がこの事実を認識している事は注目に値する。理想を言えば、何故我々の法律はこれら二つのありふれた物質のうち危険の少ない方を標的にして所持者や使用者を起訴しているのかという問題について、このような調査が、遅れに遅れた対話の口火を切る事になれば良いと思っている。」

2002 年に ゾグビーの行った調査でも、殆どのアメリカ人が大麻はアルコールよりも煙草よりも危険が少ないと信じていた。

より詳しい情報については、NORML 副事務局長ポール・アルメンターノ[ paul@norml.org ]にお問い合わせ下さい。

Source: NORML News Archive
Rasmussen Poll: Majority Of Americans Say Marijuana Is Safer Than Booze
September 3, 2009 - Ashbury Park, NJ, USA


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翻訳とコメント by PHO

国家が薬物を規制する事がもし正当であるとするならば、その理由は「社会全体に対して害をなす為」でなければならないし、その害をなす程度がより大きいものほど厳しく規制するのでなければ、政策として一貫性を持っているとは言えない。それでは大麻の規制をやめて酒と煙草を規制するべきだろうか?

私は、そうではないと考える。酒も煙草も大麻も国家が規制すべきではないと考えている。「社会に対する害」は定義するのが非常に難しいか、あるいは不可能だからだ。大麻と酒に対するアンバランスな規制が存在する事こそが、その難しさの帰結である。実在の人間の身体に対する害ならば、体組織に与える障害や血液中の成分のバランスを始めとして、ありとあらゆる医学的なデータを基に客観的な議論をする事ができるのであり、ここに人々の思惑や不安や楽観が入り込む余地はない。

それでは社会についてはどうか。実在する肉体とは違い、社会とは概念である。人々が「社会はある」と考えるとき、そこに社会が現れるのだ。そして、ある人の考える社会は、別の人の考える社会とは少し違っている。それは一人一人の物の見方、考え方、置かれた立場、好み、能力、困難、背負うもの、失ったものが全て異なっているからである。これでどうして「社会への害」を定義できよう。拳銃でさえ、鍵の掛かった部屋に閉じ込められた時には、その鍵を壊すために役立つのである。靴下でさえ、砂を詰めれば殺傷能力を持った武器になるのである。私たちは皆、人を刺す事のできる包丁で料理を作り、人を轢く事のできる車に乗って、人を窒息させる事のできる衣服を着ている。それが生活というものだ。その事を忘れてしまった者だけが大麻や拳銃や靴下を非難するのだ。





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