ついに合衆国麻薬取締局がホシを挙げる

投稿日時 2009-10-02 | カテゴリ: NORML News

ついに合衆国麻薬取締局がホシを挙げる
2009年9月21日 NORML副事務局長ポール・アルメンターノ

4年以上も前、かつての合衆国麻薬取締局長カレン・タンディーは、世界へ向けて次のように宣言した。麻薬取締局は、通称『大麻王子』、カナダ人のマーク・エメリーを起訴する事により「大麻合法化運動に大きな打撃を与えた」と。
20年近くもの間、バンクーバー、ブリティッシュ・コロンビア州でエメリーは大麻種子バンクを運営し、成功していた。彼は雑誌『Cannabis Culture(大麻文化)』やインターネット放送『Pot TV』を含む世界中の大麻関連法改正運動組織を直接立ち上げ、ブリティッシュ・コロンビア大麻党を設立した。

エメリーの種子ビジネスは到底秘密のものとは言えなかった。何年間にも渡ってエメリーは大麻種子のカタログをカナダの政治家らに送り続けた。1998年にカナダの裁判所は彼に有罪判決を下し、2000ドルの罰金を科した。これにも負けずに彼は種を売り続け、その利益から連邦税を払った。逮捕されるまでの事であった。カナダの行政局はそれまで彼の払う税金を喜んで受け取り、合法的医療用大麻プログラムを監督するカナダ保健省の職員らは、しばしば患者らに対して栽培への助言を彼から受けるように勧めていたのである。それにもかかわらず、カナダの行政局はFBI捜査官らが現れると即座に彼を見捨てたのだ。

エメリーの有罪は明らかであったにもかかわらず、アメリカ合衆国へ身柄を引き渡すため、カナダの行政局は最長一ヶ月間、彼を国内の留置所に収監した。彼は大麻製造を謀議した容疑(100 株以上)について有罪答弁を行ったため、5年間の服役を言い渡された。21 USC 841(a)(1) および 841(b)(1)(B) の違反によってである。

しかし、ごまかしてはならない。大麻の種をアメリカに売ったからといって、マーク・エメリーは重大な被疑者であるとは言えない。単純にGoogleで検索しただけでも、似たような活動に従事している競争業者は大量に見付かるので ある。彼は Vancouver Sun 紙に次のように語った。「私に関してはたった一人の被害者も存在しない。誰も、立ち上がって『私はマーク・エメリーに傷付けられました』と言う事のできる者は居ないのだ。誰もだ」。彼のした事は、自分の資金で、アメリカの反ドラッグ派の役人達を怒らせた事だけだ。

その事は、カレン・タンディー自身の言葉が証明しているのである。



Source: NORML Blog
U.S. DEA Finally Gets Its Man
September 29th, 2009
By: Paul Armentano, NORML Deputy Directore

 


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翻訳とコメント by PHO

マーク・エメリーが逮捕されたのは 2005 年であるとの事で、この記事からは、現在の状況がどうなっているのかは良く判らない。

私はマーク・エメリーの米国への引き渡しに強く反対する。米国の麻薬取締局は「大麻合法化運動に大きな打撃を与える」ために彼を起訴したのだ。これは政治犯や思想犯としての扱いである。大麻合法化運動は思想犯罪。それが彼らのメッセージに他ならない。実際、彼の言う通り被害者など唯の一人も居ないのである。

この捉え方は大麻に限らず全ての「被害者なき犯罪」に拡張する事ができる。すなわち、売春は思想犯罪の一種である。賭博、武器の所持、ポルノの製造販売、国によっては同性愛までも思想犯罪だ。21世紀にもなってこの世界の国々は思想犯罪者を取り締まっているのだ。馬鹿馬鹿しい。

カナダとアメリカの政治的な関係が対等のものでない事は(良く知らないまでも)想像の付く事ではあるが、カナダ政府は外国から政治犯として起訴された自国民を引き渡すほどに腰抜けなのだろうか。既に四年も拒んで来たのだろう。腰抜けではないと信じたい。

関連記事:Free Marc Emery!! Canada's Prince of Pot Has Begun His Journey Into America's Gulag
StoptheDrugWar.org

 





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