大麻の化合物が神経因性疼痛の処置に有効であるとの研究結果

投稿日時 2009-10-17 | カテゴリ: NORML News

大麻の化合物が神経因性疼痛の処置に有効であるとの研究結果
2009年10月8日.アメリカ合衆国ジョージア州アセンズ

ジョージア州アセンズ: 神経障害に由来する痛みをカナビノイドが著しく軽減する事について、雑誌 "Neurotherapeutics(神経治療)" の10月号に解説記事が掲載された。

ジョージア大学、Science and Behavior Program(訳注: どう訳すべきか不明)の研究者らは、大麻および大麻由来の作用薬の持つ鎮痛作用について30回以上行われた前臨床および臨床試験を再調査した。
研究者らの報告によると、「過去20年間、数多くの研究論文によりカナビノイドの持つ神経因性疼痛への抑制効果が論証されてきた」という。

彼らは次のように結論する。「数々の臨床研究の結果は、カナビノイドが人間の様々な神経因性疼痛を大いに抑制する事を改めて確認するものであった。現在における調査は、単体もしくは他の治療薬と併せて使用する事で、人間の神経因性疼痛の処置にカナビノイドが有望である事を示唆している。」

神経障害とは、主に神経の損傷の結果として慢性の痛みを生じさせる消耗性の症状である。神経因性疼痛の患者には、アヘン製剤や非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS) が順調に効果を示す事が殆どない。

より詳しい情報については、NORML 副事務局長ポール・アルメンター[paul@norml.org]にお問い合わせ下さい。研究結果の全文は、"Cannabinoids as pharmacotherapies for neuropathic pain: from the bench to the bedside (神経因性疼痛に対する薬物療法としてのカナビノイド: 研究室から臨床まで)" の題で雑誌 "Neurotherapeutics" に掲載されます。大麻および神経障害についての付加的な情報が、NORMLの記事 "Emerging Clinical Applications for Cannabis (大麻の新しい臨床的応用)" で公開されています。

Source: NORML News
Pot Compounds Effective For Treatment Of Neuropathic Pain, Study Says
October 8, 2009 - Athens, GA, USA


マリファナマリフアナマリファナマリファナマリフアナマリファナマリファナマリフアナマリファナ


翻訳とコメント by PHO

私はこの記事で初めて神経因性疼痛なる言葉を聞きました。だから大したコメントは無いのですが、阿片でさえ効かないような種類の痛みに大麻が効くとは驚くばかり。しかしここまで様々な症状に効くとなれば、一つ懸念すべき事がある。製薬業界との利害が対立し、合法化に対する妨害を受けるのではないかという事だ。これが杞憂であれば良いが…

[THC編集部補足]
本文の最後に書かれている「大麻および神経障害についての付加的な情報」は、当サイトにも「小さな外科医」さんの翻訳があります。
●最新科学文献レビュー:慢性疼痛

 





大麻報道センターにて更に多くのニュース記事をよむことができます
http://asayake.jp

このニュース記事が掲載されているURL:
http://asayake.jp/modules/report/index.php?page=article&storyid=1460