大麻関連のメーリングリストで次のような案内がありました。
日本社会の近代化と岩島麻
八ッ場ダム開発問題に揺れる吾妻川流域の伝統産業を考える
群馬県・吾妻川流域では、古くから麻が栽培され、地域の伝統産業として人々の生活を支えてきた。特に「岩島麻」は有名であり、これまでも高い評価を受けている。1992年には、岩島麻の生産技術が群馬県選定保存技術第1号に認定され、その後も各賞を受賞した。しかし、第二次世界大戦以降、この伝統技術は衰退の一途を辿ってきた。大麻取締法の制定に伴う栽培状況の変化、化学繊維の普及等により、生産量が激減した。そうした中で、技術の保存と継承を目的とした岩島麻保存会が結成された。近年は、保存会に関わる人々を中心に、岩島麻を活用した様々な可能性が模索されようとしている。
岩島麻の変遷は、日本社会の近代化の歴史に重なる。戦後に経験した、価値観や秩序の大きな変化は、人々とそれを取り巻く環境を一変させた。吾妻川流域では、八ッ場ダムの開発問題が浮上し、半世紀以上にわたって地域社会が不安定な状況に陥ってきた。ダム開発の是非が国家レベルの問題として争点となる中で、流域全体を考慮に入れた開発や、環境への配慮の必要性も主張されている。このような事態をどのように捉え、今後を展望できるだろうか。
これまで本会では、国際基督教大学21世紀COEプログラムの研究助成金や科学研究費補助金等を使用して、数年間にわたる共同研究を重ねてきた。その成果を提示し、流域の将来と日本社会の在り方について、この機会に参加者諸氏と共に考えたい。
2009年11月28日(土)、18時30分~21時 (参加費無料、申込不要)
会場:国立市公民館3F中集会室(地図)
(国立市中1‐15‐1 042-572-5141 国立駅南口より富士見通り徒歩5分)
発表1 「群馬県吾妻地域の麻産業の変遷と今後の可能性」
丸井英弘(弁護士、大麻研究者免許保持者)
発表2 「近代化の縮図としての岩島麻、そして八ッ場ダム」
萩原優騎(日本学術振興会特別研究員、国際基督教大学教養学部非常勤講師)
主催:吾妻川流域研究会
連絡先:上野英雄 (042-577-9777)
鳩山政権は「コンクリートから人へ」というスローガンを掲げていますが、それは「コンクリートから伝統文化の現代的復興へ」ということでもあるのではないでしょうか。
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