クーリエジャポン11月号:のりピー・押尾事件について再度考えた【今週のマスコミよかった大賞】

投稿日時 2009-10-20 | カテゴリ: 今週のマスコミよかった大賞

クーリエジャポン11月号
越境者的ニッポン 森巣 博
第30回 のりピー・押尾事件について再度考えた

この記事おもしろいというか、とっても興味深いのでぜひ読んでみてください。
世論というのはいかに形成されるかというのだけど、オレがもってたイメージとしては、100人位の社会があるとするじゃない、するとそこで人々がいろんなこと話しだし、それがある程度まとまって世論になると。
だけど、実は、これ読むとそうじゃないんだろうなあって思うよね。何者かが先導するんだね。そして、それがマスコミに流れて、広められて世論になるんだな。まあ、全てがとは断言できんけど
今回ののりピー事件。オレは生まれてこの方、のりピーのファンだったことはないけど、彼女にすごい同情しちゃったよ。彼女覚せい剤をごく微量もってただけだよ。ここまで極悪非道のような責められ方すべきかなあ。オレは覚せい剤にはいろんな意味で反対ではあるけどね。

8月2日に押尾学のMDMAの事件があったの。それは例のヒルズのやり部屋で全裸女性の死体が発見され、彼女の助骨は折れていて、一緒にいた押尾学はMDMAを摂取していて逃走した。これは、8月24日に押尾が薬物所持で起訴されて(1週間後保釈)、死体解剖待たずに事件性なしとして決着した。

そして8月3日にのりピーだわ。(夫が覚せい剤所持で逮捕されて、逃走したのりピーは10日後に逮捕)そしたら、マスコミはのりピーばっかで大々的に大騒ぎを繰り返してたけど、これどう考えても押尾の事件のほうが重大でしょ。ちょっと冷静に考えて偏向してない。
いろいろあるみたい。そのやり部屋の契約関連に現役のヤクザを含む大物が何人かいたりとか、結局うやむやだわ。そういうの知られるとまずいものが先導したんだね。

ここで、森巣さんいいこと言ってます。MDMAなんて相対的に安全なドラッグで、死に至るようなことはない。ただ水分の摂取をしっかりしないと事故がおこるとのことで、オーストラリアの警察なんかではそういう指導をスクールでしとるとか。ところが日本では厳罰主義あるのみで、そういう教育なんか思いつきもしないで死人がでとる。アホバカ政策、ね。本来薬物取締りの第一の目的は使用者の身を守るのはずなのにって。

ね、こんなところにもさりげなくハームリダクションの考えが出てくるんですよ。
で、のりピーは保釈会見の練習をメモを見て何度も拘置所でしてたなんて話がでるんだけど、何でこんなこと知れ渡るの。
警察がリークしたからなんだな。こんな具合に、のりピーに関するリークはばんばん起こり、押尾のリークはなくなるわけ。それのみマスコミものるんだね。

そして、なぜかのりピーは薬物依存治すため病院入るんだけど、のりピーって薬物依存でしたっけ。はじめのころはのりピーは夫に勧められて4年前から月に多くて一度覚せい剤を使用していたなんて報道でしたんだけど。それじゃなにか、月に一度カツ丼食べるやつはカツ丼依存症か?ってね。

まあこうやって、マスコミというか何者かが世論を誘導したり、逮捕者に薬物依存者のレッテルをはったりするってわけ。この記事読むとそのへんのことよっくわかるよ。

オレはね、今回とっても違和感あったのはね、のりピーに裏切られたって、街角インタビューとかで通行人が答えること。何を裏切られたんだろう。オレなんかそんな発想まったくなかったから。別に逮捕されて、のりピーのコンサートチケット、パーになったとかそういう話でもないだろう。

オレは、自分の好きな歌手はいい歌さえ出してくれればよくて、極端な話、私生活なんかめっちゃくちゃでも気にもしないわけ。
アイドルがまじめで品行方正で人格者であるべきで、それからはずれたら裏切りなんてのも世論誘導だぜ。あるいは、その前段階の洗脳かあ。

[THC編集部注]
文中、森巣さんの表現として「MDMAなんて相対的に安全なドラッグで、死に至るようなことはない。ただ水分の摂取をしっかりしないと事故がおこる」とありますが、日本で最近流通しているMDMAには、不純物やキケンな成分の含有量が多いものもあるようです。MDMAが原因だと推定される死亡事故は押尾事件だけではなく、THC編集部でも複数の情報を確認しています。
なので、よい子のみんなは水を飲めばMDMAもオッケーなどと誤解しないで、おっぱい飲んでねんねしてね。

【参照】
●MDMA急性中毒|薬物による中毒死3 /弁護士小森榮の薬物問題ノート
●MDMAとはどんなものか/弁護士小森榮の薬物問題ノート





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