妊娠中の煙草やアルコールの摂取はその子供に精神病を引き起こすが、大麻はそうではないとの調査結果
2009年10月15日.イギリス、ウェールズ
イギリス、ウェールズ: 妊娠中の煙草およびアルコールの摂取は、その子供の青年期における精神病の発生率の増加を引き置こす。10 月に雑誌 "TheBritish Journal of Psychiatry (英国精神医学ジャーナル)" にこの事を示す長期的な調査の結果が掲載された。
グレート・ブリテン、ブリストル大学の研究者らは、妊娠中の煙草、アルコール、大麻の使用がその子供の精神病のリスクを増加させるかどうかを評価した。彼らは 6,300 人以上の青年の母のドラッグ使用習慣を調べたのだが、その中のおよそ 12 パーセントの者が何らかの精神病の症状を示していた。
研究者らの結論は次の通りであった。「妊娠中の煙草の喫煙頻度は、その子供において、精神病の疑いもしくは確実な精神病の罹患リスクの上昇と結び付いていた。アルコールの摂取と精神病との関係は比例してはおらず、その影響は毎日 21 単位以上(およそ 250 ml のビールまたはワイン)を飲んでいる女性の子供にほぼ限定されていた。妊娠中の大麻の喫煙は、精神病との関連性が認められなかった。」
より詳しい情報については、NORML 副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせ下さい。調査結果の全文は、"Maternal tobacco, cannabis and alcohol use during pregnancy and risk of adolescent psychotic symptoms in offspring (妊娠中の煙草、大麻、アルコールの使用と子供の青年期における精神病リスク" の題で "British Journal of Psychiatry" に掲載されます。
Source: NORML News
Maternal Tobacco and Alcohol Use, But Not Marijuana, Associated With Psychotic Symptoms In Offspring, Study Says
October 15, 2009 - Wales, United Kingdom
翻訳とコメント by PHO
大麻の無害性を示す根拠がまた増えた。惜しむらくは、一口に精神病といってもその原因は様々であり、煙草やアルコールが影響するからにはその影響は先天性の精神病に限られるのであろうが、その点をもう少し知りたいところである。先天性を持つと考えられている精神病には、例えば癲癇(てんかん)、自閉症、統合失調症などがある。
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