次に全ての回で合法化に焦点を当てたニューズウィークのシリーズを見てみよう。"ポットピアへようこそ(Welcome to Potopia)"の中で、彼らはオークランドのオークステルダム(Oaksterdam)として知られる地区を、ドラッグが合法化されたアメリカのモデルと評している。偏向を防ぐために、国立薬物乱用研究所(NIDA)のNora Volkow博士とカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のMark Kleiman教授の典型的な警鐘である"現在の大麻は祖父の時代の大麻とは別ものなのは間違いない"という、あたかも祖父達が1960年代にクソネタ(ditchweed)しか吸っていなかったかのような発言が引用されている。(残念ながらSgt. PepperやDark Side of the Moon(訳注:ビートルズとピンクフロイドの名盤)はクソネタを吸っていた人によって創られたのでもなければ、賞賛されたのでもない。)
現在私達が(少なくとも国の一部の地域においては)議論しているという事実はMacCounによればの巨大な大麻旋風を巻き起こした多くの追い風の結果である:薬物戦争の失敗、残忍なドラッグカルテルにより増え続ける死者数、ポップカルチャー、経済状況、そのような状況で育った世代の有権者。今日では大麻を取り扱ったテレビ番組が放送されたり、映画・音楽・書籍でドラッグが頻繁に登場する。そして大統領から近代において最も成功したアスリートまで、あらゆる人種が一度や二度は吸ったことがあると話してきた。「経済であれオバマであれマイケルフェルプスであれ、これらのことは民衆を駆り立てるのに功を奏したと思う。少なくとも国民に議論を始めさせた。」NORML (National Organization for the Reform of Marijuana Laws)副理事で新刊書「大麻の方が安全~じゃあ何故アルコールを飲むようしむけるの?(Marijuana Is Safer; So Why Are We Driving People to Drink?)」の共著者のPaul Armentanoは言う。
ニューズウィークは「大麻の西部開拓(The Wild West of Weed)」の中でロサンゼルス郡の"グリーンラッシュ(green rush)"と、"約100%"のディスペンサリー(訳注:医療大麻の販売所)が違法であるがゆえに"今がこの問題に取り組むべき時である"と地方検事のCooleyが如何に述べているかについても取り上げた。大麻密売人からディスペンサリーのオーナーになったJason Beckは、警官達が防犯のために導入した防弾ガラスと"人捕り罠"のおかげで彼の店に閉じ込められたために、DEAの"ショーケースを割って金をつかむような(smash-n-grab)"家宅捜索を切り抜けた彼の体験を語った。「もし私達が本物のギャングの麻薬密売人だったら、彼らを全員射殺できましたよ。」DEAが彼の防犯装置を全て破壊し、12500ドルの現金が忽然と消えたことを嘆きながらBeckは言う。