世界で25人に1人が大麻を使用しているとの調査結果
チャーリー・テイラー (情報源: Irish Times)
2009年10月19日
雑誌 "ランセット" に掲載された報告によると、健康への悪影響があるにもかかわらず世界中の25人に1人が大麻を使用している事が判った。
その報告では国連の薬物犯罪対策部による統計を利用しているのだが、それによると大麻は世界中で最も広く栽培され、使用されているドラッグであり続けている事が明らかになっている。
2006年には世界中で1億6600万人の16歳から64歳までの成人が少なくとも週に一度は大麻を使用している事を認めており、その人数は世界人口の3.9パーセントに等しい。
大麻の使用率はアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドで最も高かった。
アフリカの幾つかの国もまた大麻の使用率が高いと考えられているが、正確な数値は提供されていない。
調査によると、全ての大麻使用者のうち、およそ31パーセントがアジアの人々であり、25パーセントと24パーセントがそれぞれアフリカとアメリカであった。ヨーロッパは18パーセントであった。
アイルランドはこの調査に含まれていないが、国家薬物諮問委員会の昨年の発表では、成人の17パーセントが生涯で一度は大麻を使用しており、人口の33人に1人は現在使用しているとの事であった。
この調査からは、大麻の使用傾向は地域によって大きく差がある事が判る。
オーストラリアとニュージーランドはいずれも使用率の最も高い分類に入っているが、ドラッグの使用は減少傾向にあり、その他の富裕な国々でも同様な傾向が見られている。それに対して収入の低い、もしくは中程度の地域では増加しており、特に南米とアフリカではそうであった。
大麻は「ソフトドラッグ」であると広く考えられているが、その報告書の著者である、ブリスベン、クイーンズランド大学のウェイン・ホール教授および、シドニー、ニュー・サウス・ウェールズ大学のルイザ・デゲンハート教授は、一般的に信じられているよりも大きな害があるというデータを示している。
調査によると、平均的なテトロヒドロカナビノール(THC、大麻の活性成分)の含有量は、幾つかの国々では過去10年間に殆ど2倍になったとの事である。
高いTHC含有量は、不安神経症、鬱病、精神病を引き起こし、ドラッグへの依存を高める。
Pubdate: Mon, 19 Oct 2009
Source: Irish Times, The (Ireland)
Copyright: 2009 The Irish Times
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Website: http://www.irishtimes.com/
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Author: Charlie Taylor
Bookmark: http://www.mapinc.org/find?420 (Cannabis - Popular)
Source: NORML Daily News
ONE IN 25 GLOBALLY USING CANNABIS - STUDY
by Charlie Taylor, (Source:Irish Times)
19 Oct 2009
翻訳とコメント by PHO
「健康への悪影響があるにもかかわらず」
「裕福な国では大麻使用率が減少していて、収入の低い国では増加している」
「精神病を引き起こし、ドラッグへの依存を高める」
Irish Times 誌の立場が良く分かる素晴しい記事である。ネガティブキャンペーンお疲れ様です。25 人に 1 人という数値が出ているが、日本のような国にあっては実際には大麻を喫煙していても他人に聞かれたら「使用していない」と答えるのが当たり前であるから、正確な使用率はこれよりも高いはずだ。
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