公衆衛生2009年11月号の目次

投稿日時 2009-11-15 | カテゴリ: 白坂の雑記帳

公衆衛生2009年11月号
医学書院 定価 2,415円
特集・薬物乱用


本書に丸井英弘弁護士の論稿が掲載されることは、(うわー、ついこの間かと思っていたら)8月26日の記事として、その全文とともに紹介した。

当サイトで海外情報の翻訳を手伝って頂いている外科医から、この雑誌の目次が写メで送られてきた。その「特集・薬物乱用」の執筆者リストを見て驚いた。何が驚いたかって、見てほしい。


依存性薬物の健康への影響 尾崎茂
わが国の一般人口における薬物乱用・依存の実態 和田清
薬物乱用の取り締まりの法制度と現状と課題 安田尚之
欧米の薬物乱用政策―日本との比較を中心に 妹尾栄一
青少年の薬物汚染の現状とその支援の課題 水谷修
薬物取り締まりと人権擁護について―法制度の研究者の立場から 金尚均
薬物取り締まりと人権擁護について―弁護士の立場から 丸井英弘
北見保健所管内における野生大麻対策の現状と課題 杉澤孝久
大麻と日本人の生活―古代から現代まで 中山康直

御用だ御用だ!という十手持ちの声もいくつか聞こえてきそうだが、興味を引く論稿もあり、殿にはなんと中山康直さんの名前がある。「大麻と日本人の生活―古代から現代まで」。いやー、読んでみたいですねぇ。

丸井弁護士がご自身の掲示板に次のように書いている。


月刊誌「公衆衛生」73巻11号(2009年11月号)の特集/薬物乱用の「あとがき」で大阪大学大学院医学系研究科特任教授の高鳥毛敏雄氏が次のように述べられています。

―――大麻取締法の弁護活動を34年間してこられた経験に基づく丸井英弘氏の「事件の被害者は皮肉なことに逮捕された本人とその家族である」とのお言葉は衝撃的なものでありました。―――

月刊誌「公衆衛生」の主な読者は公衆衛生従事者(保健所医師、保険師、大学の公衆衛生研究者、保健医療行政担当者、市町村の保健関係者など)であり、そのような月刊誌に私が見解を求められているということは、私の見解が公衆衛生関係者に支持されてきたともいえるのではないかと思います。

「公衆衛生」の編集部は、もちろん世界における医療大麻や大麻規制の現実などもご存知だろう。御用だ御用だ!という論ばかりでなく、「薬物取り締まりと人権擁護について―弁護士の立場から」、そして「大麻と日本人の生活―古代から現代まで」を掲載した編集部は、NHKなどよりよほど公平で衛生的だと思う。





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