オランダにおける大麻の消費量はヨーロッパ平均よりも少ないとの調査結果
2009年11月12日 - ポルトガル、リスボン
ポルトガル、リスボン: 欧州麻薬監視センター(EMCDDA)が先週発表した調査結果によると、オランダ国民の大麻消費量はヨーロッパの平均よりも少なかった。
この「ヨーロッパにおけるドラッグ問題の状況」と題された 2009年度の報告書によれば、オランダの成人の 5.4パーセントが大麻を使用しているが、ヨーロッパ平均では 6.8パーセントであった。
オランダの法律では、18歳以上の者は認可を受けたカフェ(いわゆるコーヒーショップ)で合法的に大麻を購入・使用する事が可能であり、そのようなカフェは国内の至る所に存在する。
ヨーロッパでは、およそ22パーセントの成人が大麻を使用した事があると認めている。それと対照的に、アメリカでは成人の40パーセント以上が使用した経験を持つ。
過去数十年の間、ポルトガルやベルギーのようなヨーロッパの様々な国が、大麻の所持を非罰化するような政策を採用してきた。
昨年に世界保健機関(WHO)が発表した調査では、違法なドラッグの所持率はアメリカが世界で最も高かった。「アメリカは世界中のドラッグ研究やドラッグ政策の多くを後押ししているが、苛酷な違法ドラッグ政策を敷いているにもかかわらずアルコール、コカイン、大麻の使用率が突出して高い」との記述がある。
「オランダでは大麻の使用に関してアメリカよりも懲罰的でない政策が採られているが、その使用率は低く、特に若い者ほどそうであった。明らかに、所持や使用に対する懲罰政策は、国家全体での違法ドラッグ使用率にわずかな影響しか及ぼしていない。」
EMCDDA の報告書の結論はこうだ。「ヨーロッパにおける大麻の使用率は減少の時期に入ろうとしている。」
より詳しい情報については、NORML 事務局長アレン・セント・ピエール (202)483-5500 もしくは NORML 副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせ下さい。2009 年度 EMCDDA 報告書の全文は http://www.emcdda.europa.eu/publications/annual-report/2009にあります。
Source: NORML NEWS
Dutch Marijuana Use Lower Than European Average, Study Says
November 12, 2009 - Lisbon, Portugal
翻訳とコメント by PHO
どうにも不思議だ。これはあくまでオランダ一国の例なので、「大麻を合法化すると消費量が減る」とまでは一般化できないが、何故こんな事が起きたのだろう。
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