厚労省回答の文書リストは語る

投稿日時 2007-01-24 | カテゴリ: 厚生労働省との対話

「ダメ。ゼッタイ。」ホームページに書かれている大麻情報の根拠として、厚労省が回答した文書リストは、全面的な見直しの必要があることを改めて物語っている。
日本の公的大麻情報の根拠として、厚労省が示したのが、たったのこれだけなのである。

1.「大麻」(依存性薬物情報研究班 昭和62年3月)のうち、「Ⅱ大麻とは」、「Ⅴ大麻乱用の臨床」の部分
2.「大麻乱用による健康障害」(依存性薬物情報研究班 平成10年12月)のうち、「Ⅳ大麻精神病」の部分
3.「薬物依存」のうち、「第13章 大麻依存」の部分
4.Cannabis : a health perspective and research agenda

1と2は厚労省自身が予算を出して作ったものだ。3は「薬物依存 第13章 大麻依存」でググルと、

【楽天ブックス】薬物依存:佐藤光源/福井進
第 1 章 薬物 依存 の 概念 と 分類 / 第 2 章 依存 性 の 評価法 / 第 3 章 離脱症状の評価法 / 第 4 章 覚せ い 剤 ... 第 10 章 モルヒネ 依存 / 第 11 章 ペン タ ゾ シン 依存 / 第 12 章 コカイン 依存 / 第 13 章 大麻 依存 ...

こんなのが3番目にあるけど、残念ながらリンク先のページは既に削除されていて、キャッシュも残っていませんでした。
4のCannabis : a health perspective and research agenda。これ、このサイトを監視していて、野中さんが訳したのを読んで知ったのかな?
海外文献、これだけを持ち出してくるなんて、どういう意図だか笑ってしまいます。なんだか、突っついてくれと尻を突き出されているような感じがします。
現物はまだ手元にありませんが、厚労省が根拠だとするこれらの文献のどの箇所が、ダメサイトのどの記述の根拠なのか、質問するのが楽しみです。

最低でも、カナビス・スタディハウスさんの「カナビス主要報告書一覧」ページで紹介されている報告、特に新しい情報を参照しなければお話にならないでしょう。
大麻を目の仇にしているマトリさんたちは最低でもこれには目を通して下さい。

全米科学アカデミー医学研究所(IOM)報告 Q&A要約

リストは、厚労省の持っている大麻情報があまりにも貧弱であることを暴露しています。
リストから聞こえてこないだろうか。

「実は、私たち、この程度の大麻情報しか持たずに国民を逮捕して、皆様の人生をぶち壊しています」

ひょっとすると、このリストは内部告発ではないのかとさえ思えてきます。






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