タバコ関連医療費:800ドル、アルコール関連医療費:165ドル、大麻関連医療費:20ドル-何か質問は?
2009年11月17日 NORML副理事ポール・アルメンターノ
[編者注:この投稿は今週発行予定のNORMLの週刊メディア報告から引用したものだ。NORMLのメディア報告をEメールで受け取るには、ここからNORMLのフリーe-zineに登録すれば良い。]
「ブリティッシュコロンビア州(訳注:カナダの州)精神衛生・依存症ジャーナル」によると、ユーザー一人当たりの医療費は、飲酒者で大麻ユーザーの8倍高く、タバコユーザーでは40倍以上も高い。
記事によると「ユーザー一人当たりの医療費では、タバコ関連の医療費が800ドル以上、アルコール関連がずっと低い165ドル、そして大麻関連が最も低い20ドルである。」
ビクトリア大学のブリティッシュコロンビア州依存症研究センターとオタワ大学のカナダ薬物乱用センターの研究者達によって書かれた総説は「アルコールは非常に多くの人が使用し、その大多数は低リスクあるいは中程度のリスクで使用している。逆に大麻とタバコはずっと少ない数の人々が使用している。大麻使用の大部分は低リスクあるいは中程度のリスクだが、一方でタバコ使用の大部分は高リスクだ。」と述べている。
この論文は大麻に主として当てはまる社会的なコストは「法執行関連」であると報告している。
著者たちは以下のように締めくくっている。「アルコール・大麻・タバコの、害・リスク・社会的なコストは大きく異なっている。薬物が法的にどのように扱われるかということは、多くのことと関係がある。アルコールとタバコは合法な薬物なので、大麻と比較した際の低い法執行コストについては説明がつく。一方タバコとアルコールのユーザー当りの医療費は、大麻よりもずっと高い。このことは大麻の使用はアルコールやタバコの使用よりも健康上のリスクが少ないということを示唆する。
私達がこれら3つの薬物の使用に対処する更なる取り組みについて考えるとき、リスク・害・コストの違いを考慮に入れる必要がある。例えば大麻に関連する社会的コストを減らそうと思ったら、高い法執行コストを減らすために一時的な使用を非犯罪化するように法律上の扱いを変えるという選択肢も含まれるだろう。このような変更は、多くの大麻使用に関連した、明らかに低い健康上のリスクのもとでは当然のことだろう。」
最近の1000人の有権者を対象としたラスムッセン全国世論調査によれば、アメリカ人の半数以上がアルコールは大麻よりも危険であると考えている。
Source: NORML Blog
Tobacco-Related Health Costs: $800; Booze-Related Health Costs: $165; Pot-Related Health Costs: $20 ― Any Questions?
November 17th, 2009 By: Paul Armentano, NORML Deputy Director
翻訳とコメント by とら
日本は大麻に厳しいくせにアルコールとタバコにはやたらと甘い。ストレス社会の日本でこそ、大麻が使えればアルコール依存症患者も自殺者も減るだろうに。
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