グラスリーさん、薬物政策について合理的な議論をしましょう
by マルニー・ステッドハム
アイオワ
我々の刑事裁判システムは至急変える必要がある。アメリカの人口は世界の5%であるが、25%の犯罪者を抱えている。連邦の犯罪者の半分、州の犯罪者の21%である薬物犯罪者が、合衆国の刑事裁判システムを形作る主な要因である。
その大半が軽度の犯罪者で暴行歴などは無い。2008年の米調査会ゾグビーの調査によると、4人に3人が薬物に対する闘いは失敗していると答えている。
この薬物指針の欠陥は連邦議会のせいだといえる。概括的にいって、議会は物議を醸す政治的にダメージのある問題であることを理由に、アメリカの薬物に対する方針の欠点を発表したがらずに今日まで来た。
この問題に対する議会の臆病な姿勢を背景に、完全な調査機能を備えた独立の委員会を求める必要性が出てきた。まさに、バージニアの民主党上院議員ジム・ウェッブを始め、他の35人の上院議員が、私たちの刑法裁判システムを見直すためにブルーリボン委員会を立ち上げようという法案(NCJCA)を支持しているのもそのためである。
アイオワの共和党上院議員チャック・グラスリーはマリファナを含む薬物使用の非犯罪化や合法化すべき可能性について、いかなる議論も試験もすべきではないという修正を法案に施すよう提案している。実現されかねない法案選択の阻止を試みるグラスリーの正当化の弱みは、彼の主張が「彼らにするように命ずることを、すべきだ」というに等しいことにある。
彼がどのような動機を持つにせよ、非犯罪化や合法化について、いかなる現実的な議論にも恐れを抱くということは、この方針が真面目な考慮に値するという微妙な結論に至るのではないだろうか。
おそらくグラスリーは似たような委員会が非犯罪化や合法化について賛同的な報告を行っていることに気づいているのだろう。1972年には、ニクソン大統領によってマリファナの方針再検証を任命された委員会が、大人の単なるマリファナ所持は犯罪とすべきではないと勧めている。明らかに、この推奨は実行されなかったわけだが。
もっと最近では、国連薬物犯罪事務所(UNODC)が、ポルトガルのすべての薬物の非犯罪化を推薦し、この情勢は完全な規制下でそれらを避けている人の手から遠ざけ、たくさんの薬物関連の問題を減少させるだろうと述べている。
グラスリーの修正案の最も悩ましい側面は、それが委員会を邪魔して、調査に次ぐ調査で国内で70%以上の支持を得ているマリファナの医療的、温情的な使用の問題から議論の機会を奪うことにある。彼はアイオワの薬物委員会によって開催された最近の医療用マリファナのヒアリングを無視しているのだろうか。病床にあったり、瀕死のアイオワの人たちから寄せられる切実な証言から判断するに、これは彼の立場において大切な問題だ。彼は、これらの人々に対しての責務として、少なくとも委員会に医療用マリファナを試験するチャンスを与えなければならない。それなのに、彼は議論を黙らせて、彼が代表する人々に奉仕していないのである。
彼は「あらゆるものを求めてください」と言いながら、たくさんの修正を法案に加えようとする際の説明として、最終的にどの案を採決させるかを皆が選択できるように、豊富にしているのだと主張している。しかし、それほど考えるべき案の幅広い選択肢を心配するなら、どうして国内の投獄問題についての解決について、故意に特定の選択肢を黙らせようとするのだろうか。
適切な薬物政策を考える学生研究会(SSDP)は薬物政策の公開による真摯で合理的な議論を求めている。もし彼がそんなに自信をもって薬物の合法化が誤りであると言えるのなら、この提案を支持できるはずである。
アイオワSSDPの所属する大学は喜んで、その議論のためだけにフォーラムを開催するだろう。その会場において、おそらく彼はどうしてこれらの考えが考慮するだけでもあまりに危険であると彼が確信しているのかを、公に示すことができるだ ろう。
Pubdate: Sat, 14 Nov 2009
Source: Des Moines Register (IA)
Copyright: 2009 The Des Moines Register.
Contact: http://DesMoinesRegister.com/help/letter.html
Website: http://desmoinesregister.com
Details: http://www.mapinc.org/media/123
Author: Marni Steadham
Note: Marni Steadham Represents University Of Iowa Students For Sensible Drug Policy.
Source: NORML Daily Headlines
LET'S HAVE A RATIONAL DEBATE ON DRUG POLICY, SEN. GRASSLEY
by Marni Steadham, (Source:Des Moines Register)
14 Nov 2009
翻訳とコメント by K-Seiji
共和党と民主党の派閥争いだろうか。Grassleyさんがどうしてここまで頑ななのか、ぜひぜひ学生とのフォーラムで明らかにしてもらいたいものです。「考えないで考える」ことはできませんから、彼の修正案は薬味が効きすぎてますね。あらゆる可能性を議論して育てた結論だけが「合理的」と呼べるものだと思います。ぜひ上院議員という公的な立場を省みて、皆で共有できる政策作りに邁進していただきたいものです。
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