THC談話室にも時々書き込みをしてくれるはるくさんから、医療大麻を求める患者としての立場から手記を寄せて頂いた。第1回目として「プロローグ」を掲載する。
医療大麻を求める患者の声 1. Prologue
by はるく
私は、はるくと言います。日本でも医療大麻が合法になって欲しいと願っている者です。医療大麻を試したいと願っている患者の立場から、医療大麻の使用が合法となる様に声をあげる事にしました。この手記を読まれている皆さんのお力添え及び、お知恵をお借りしたく、医療大麻解禁を求める一人の人間の生の声を数回にわけてお届けする事ができたらと願っています。
私は、15年程昔の交通事故でCRPS Type2(複合性局所疼痛症候群/カウザルギー)という後遺症を患いました。同時に頚椎椎間板ヘルニア等も。。。
一般人のみならず、専門医でなければ、医師・医療関係者ですら耳にしたことがないような、このカウザルギーと言う物に苦しめられ、医療大麻の解禁を願っている次第です。
医療大麻の正しい知識を学んだ事がない方や、海外の状況を知らない方は、私の医療大麻を解禁して欲しいと言う声を聞き。。。
おまえは、何故に日本の法律で禁止されている大麻を医療に用いたいのか? 本当に大変な病であれば、医師がそれなりの医療麻薬等を処方してくれるのだから必要はないだろう。医療だなどと大義名分をつけて大麻を吸いたいだけだろう。。。胡散臭い、と思われるかもしれません。怪しい奴、その様に思われるかもしれません。そんなに大変な難病患者なのか?と思われるかもしれません。
その答えは、先ず私は所謂、難病患者ではありません。ですが、日々疼痛に苦しめられ、生きる事に絶望すらしかけた一人の人間の告白だと思って、一読して頂けたら幸いです。ちなみに、私は犯罪歴・逮捕歴共にありません。(道交法違反の反則金程度はあります)
また、私は英文等の症例報告で難治性の神経因性疼痛に医療大麻の効果があるという知識を得ただけで、現実問題として私の症例に効果があるかどうかは、今現在不明です。何故なら日本では大麻取締法の為、治験等で試す事すらできないのですから。。。
しかし、海外の英語の文献を読みますと、神経因性疼痛の患者が医療大麻の使用で、日常生活への負担が大幅に軽減した等の報告が多数あるのです。
現在は、ペイン(麻酔科)の医師から疼痛コントロール用に医療麻薬のモルヒネ、ケタミン等を処方され、殆ど毎日使用していますが。。。正常な日常生活を過ごす為には何ら役に立っていません。現在の医療麻薬の個人的な使用感を簡単にお伝えすれば。。。
例えば、処方されるモルヒネ錠剤などはただただボォーっとしてしまうだけで、無為な時間が過ぎ去っていくだけ。。。
無気力、無感動、疼痛があっても、あぁ~痛い。。。痛いからどうって訳ではなく、自分の中のリアクションが無くなり、ずぅ~~~っと沈み込んでいくような、ただただ受け身になるような使用感です。肉体も精神も何処かに潜り込んで疼痛をやり過ごそうとしているような感じでしょうか。。。
同じく処方されるケタミンシロップなどは、自分の精神と肉体が乖離してしまう感覚です。飲む時からベタ甘と変な苦味が口に残り、気持ちの良くない物です。効いてくると、精神と肉体が乖離したような感覚になり、肉体側で起きている疼痛は川の向こう岸にでも居る自分に起きているかのような他人事の様な感じになります。痛いのも判るのですが、自分の身に起きている事として感じる事はあまりありません。
ケタミンが利いている時は気持ちが悪くなりやすく、そのまま寝たりすると必ずといって良いほど悪夢をみます。もっとハッキリ言えば、あっちの世界に行っているようなものでしょう。精神のみ現実の疼痛から回避して逃げているようなものかな。
私に処方されている医療麻薬について、本当に簡単に触れてみましたが、こんな薬でまともな日常生活が送れるわけがありません。
それでも副作用を覚悟しながら、命を削りながら医療麻薬を使い続けなければ。。。この生き地獄ともいえる疼痛と供に生きている事は困難なのです。
私が現在使用中のモルヒネ錠剤は、その薬剤価格の高さと薬効、日常生活に与える影響度、副作用等。。。いろいろ検討して、暫く中止してみようと思っています。
また、薬剤価格はそれ程高くないのですが、ケタミンシロップは保険が使えない自費扱いになるので高価です。通常の処方外の扱いで自由診療になるのです。
疼痛の影響を回避する為のケタミンシロップに替わる物で、日常生活への影響も小さくてすむ物。そしてその薬剤価格が低いこと等々、現在の西洋医学で処方される医療麻薬を含む薬剤に良い物がありません。
ですから、諸外国で認められている医療大麻を試してみたいのです。
日本で医療大麻を開放し試させて欲しいと願ってやみません。
この手記は何回かにわけてお届けしたいと思っておりますが、体調次第な処があるので気長にお読みいただければ幸いです。
また、いつ襲ってくるか判らない疼痛の為に思考力も集中力も奪われていますので、非常に読みづらい物に成るかと思いますが、お許しを。。。
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