大麻の使用は双極性障害の患者に「神経認知機能の向上」をもたらすとの研究結果
2009年11月25日 - ノルウェー、オスロ
ノルウェー、オスロ: 雑誌『向精神薬』に掲載された臨床試験データによると、大麻の使用は、双極性障害(躁鬱病)と診断された患者に「神経認知機能の向上」をもたらすという。
ノルウェー、オスロ大学精神医学研究所の研究者らは、大麻の使用と神経認知機能の関係について、133 人の双極性障害の患者のもとで研究を行なった。研究者らの報告によれば、一連の神経認知機能テストにおいて大麻を使用した者はそうでない者よりも優れた結果を出した。注意力、実行機能、発話流暢性、論理的記憶能力、論理的想起能力において大麻の使用は「統計的に有意」な改善をもたらした。
研究者らはまた統合失調症の患者については大麻の使用が対照的な相関を見せたと報告した。
彼らは次のように結論した。「この発見の示すところは、双極性障害においては大麻の使用が神経認知機能の改善に関係しており、統合失調症においては機能が悪化すると云う事である。」
この結果は2007年にジャーナル "Progress in Neuro-Psychopharmacology & Biology Psychiatry (神経・精神薬理学および精神医学の進歩)" に発表された報告とは矛盾している。その報告によれば、統合失調症の患者においても大麻の使用は認知機能の低下と結び付いておらず、むしろ改善する事さえあったのである。
より詳しい情報については、NORML 副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org) にお問い合わせ下さい。
Source: NORML Blog
Marijuana Use Associated With 'Improved Neurocognition' In Bipolar Patients, Study Says
November 25, 2009 - Oslo, Norway
翻訳 by PHO
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