「ダメ。ゼッタイ。」ホームページを運営している(財)麻薬・覚せい剤乱用防止センターでは、そのホームページの各薬物の記述のネタ本である「薬物乱用防止教育指導者読本」を販売していた。現在は売っていないそうだ。
標本自体は今も売っていて、かつてはアメリカから仕入れて販売していたが、現在は国内生産しているとのこと。これである。「薬物標本」。
薬物教育の指導者向けに標本と切り離して販売されていた「読本」の原文を「日本の公的大麻情報の正体」として紹介したが、その標本を売っている米国テキサス州にある反薬物団体のウェブサイトがあった。
Drug Prevention Resources, Inc.
http://www.dpri.com/index.html
薬物標本は今も売っているようだ。
Drug Education Kit
http://www.dpri.com/educationkit.htm
この薬物標本の説明書が日本の公的大麻情報である。
(財)麻薬・覚せい剤乱用防止センターがこの薬物標本見本を輸入していたのは14年以上前のことだ。その薬物標本の説明書の翻訳である「読本」を、そのまま「ダメ。ゼッタイ。」ホームページに転載している。が、読本に書かれていながらウェブでは全く触れられていない薬物情報がある。アルコールとタバコだ。
「読本」の目次にはアルコールやタバコも記載されており、原本にもある。
ところが、「ダメ。ゼッタイ。」ホームページのデータベースからはアルコールとタバコがすっぽり抜け落ちている。
これはあまりも意図的な情報操作ではないだろうか。
薬物の弊害を正しく国民に伝えるのであれば、アルコールやタバコの害についても、アメリカのやっている通りに真似し、公平公正に情報を公開し、国民に注意を喚起すべきだろう。
それとも日本のタバコとアルコールは無害なのだろうか。
「読本」のタバコの項目については、次のように書かれている。
喫煙で最も危険なことは一体なんでしょう?最大の危険性は「死」です。毎年、アメリカ合衆国だけでも、25万人もの人々が喫煙に起因し年若くして死んでおり、コカインによる死亡者が年間300人であることに比べて如何に大きな数にのぼっているかがお分かり頂けると思います。
こんなキケンな麻薬について、なぜ「ダメ。ゼッタイ。」ホームページには全く書かれていないのだろう。大麻の項目には最大の危険は「死」です、などという恐ろしいことは書かれていない。タバコのほうがキケンであることを同センター自身が公表しているようなものではないか。
アルコールとタバコについて、麻薬・覚せい剤乱用防止センターが販売していた「読本」にどう書かれているか、次回、画像を掲載します。
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