大麻の使用者はより危険な物質の代替として大麻を使用する事があるとの調査結果
2009年12月11日、アメリカ合衆国カリフォルニア州バークレー
カリフォルニア州バークレー: ハーム・リダクション・ジャーナル誌に掲載された世論調査結果によると、大麻は、他の違法なドラッグ、アルコール、または処方薬の代替として使用される事がある。
カリフォルニア大学バークレー社会福祉学部の研究者であるアマンダ・ライマンは、市の認可を受けた医療大麻ディスペンザリーである「バークレー患者会」の350人の会員を対象に調査を行った。対象者の 71 パーセントは慢性的な疾患を患っており、52 パーセントは痛みの軽減のために大麻を使用していると報告した。そして75パーセントは精神に関連する問題のために使用していた。対象者は18歳から81歳にわたっていた。
調査の結果、対象者の66パーセントは処方薬の代替として大麻を使用しており、57パーセントは既存の医薬品よりも大麻の方がより良く症状を軽減したと答えた。対象者の40パーセントは大麻をアルコールの代わりに使用していた。26パーセントは大麻をそれまでに使用していたより強力で違法なドラッグの代替としていた。
アルコールの代わりに大麻を使用していると答えた者の中では、その65パーセントがアルコールよりも不都合な副作用が少ないからそのようにしていると答えた。調査報告の結論には次のようにある。「望ましくない効果を減少させる事を目的として、一つの精神活性物質を他の物質に置き換える事は、ハーム・リダクションの枠組みの中に含められ得る。医療大麻を使用している患者らは、アルコール、処方薬、違法なドラッグを大麻で代替する事に取り組んでいる。」
九月にジャーナル "Drug and Alcohol Dependence (ドラッグおよびアルコール依存)" に掲載された世論調査のデータによれば、大麻の節制はアルコール摂取量の増加と結び付いており、この事は滅多に飲酒しない者でも大酒飲みでも同様であった。
この最新の調査結果を受けて、書籍 "Marijuana Is Safer: So Why Are We Driving People to Drink (大麻の方が安全だ。では何故我々は人々を飲酒に追いやっているのか)" の共著者である NORML 副事務局長ポール・アルメンターノは次のようにコメントした。「良く言われているように大麻は『ゲートウェイ・ドラッグ』ではなく、それは終点であり、むしろ他の違法なドラッグや特定の処方薬、そして特にアルコールの使用量を減らしたり完全にやめる事ができるようになる。より害の少ない物質の使用や所持を犯罪として扱う事は、我々の法律にとって殆ど意味の無い事である。」
より詳しい情報については NORML 事務局長アレン・セント・ピエール (202)483-5500 または NORML 副事務局長ポール・アルメンターノ( paul@norml.org )にお問い合わせ下さい。調査報告の全文は 'Cannabis as a substitute for alcohol and other drugs (アルコールやその他のドラッグの代替としての大麻)' の題でハーム・リダクション・ジャーナル誌に掲載されます。
Source: NORML NEWS
Marijuana Users Substitute Pot In Place Of More Dangerous Substances, Study Says
December 11, 2009 - Berkeley, CA, USA
翻訳 by PHO
|