医療大麻を求める患者の声(2) カウザルギーをご存知ですか?

投稿日時 2010-01-10 | カテゴリ: 医療大麻を求める患者の声

医療大麻を求める患者の声(2) カウザルギーをご存知ですか?
by はるく

体調以外に年末年始も重なり、2回目の投稿が遅くなってしまったことをお詫びします

私の後遺障害や体調の事に触れなければ、私が医療大麻を使用してみたいと声を大にして叫びたい理由も伝わらないでしょう。しかし、自分の事ですからしつこく、くどくて読みにくい長文になってしまいました。その事も先に併せてお詫びいたします。
さて、私が苦しめられているCRPS Type2(Causalgia / カウザルギー)を、簡単な概略から説明すると現在は難病指定されていない病です。類似分類されている病のRSDと呼ばれるCRPS Type1と供に、平成19年3月に特定疾患対策懇談会で難病指定を行うかどうか検討され、その時は難治性疾患克服研究事業の対象外となったのですが、現在も引き続き対象候補として検討中と聞き及んでおります(第169回国会 厚生労働委員会 第4号 平成20年4月8日)。

現在も、厚生労働省の科学研究費補助金とかいう物は出ているらしいのですが、この病は現在の西洋医学では治療法方が確立されておらず、対処療法しか無い病の一つです。そして、カウザルギーは発症の具体的理由すら解明されておらず、外傷による抹消神経損傷後を契機として、交感神経等の機能異常を招き、知覚神経支配領域に起こる強い疼痛を主症状として、局所の血管運動障害や皮膚の栄養障害など、循環障害や自律神経症状を伴う症候群との事ですが、時には予防接種等の針を刺したことから発症する事もあるようですので、何時、誰の身に発症するか判りません。

また、身体障害者福祉法においては、特定の部位について法令で定める一定程度の機能障害がある場合に身体障害者として認定される訳ですが、神経因性疼痛では障害として認められない事も多々あります。

CRPS Type2(Causalgia, カウザルギー)は仮に発症しても個人差が大きく、癌ではないですがステージがあり、ステージが進んでしまえば不可逆性(不治)になってしまうようです。
カウザルギーという後遺障害は神経障害の一種で、整形外科医、麻酔科医等であっても病名すら知らない医師が居る様な物らしく、病名を知っていても確定診断とする為の判定基準がギボンズスコアという物を基に、様々な検査をし、他覚症状があり、更に他の傷病に該当しないという形でしか成しえない物である為でした。確定診断が出るまでの間に長い年月を必要としました。

一昔以上前ならば、他覚的症状の判断基準になるような筋電図、サーモグラフィ等は無かったので、診断そのものが今以上に困難であったことは間違いありません。
その為、世間一般からのみならず、医療関係者の認知度も低いのでしょう。

既にステージ3と診断され、治る見込みの無い今の私は、現在の医学では治療方法が確立されていない尋常ではない疼痛の為に、死んでしまえばどれ程楽になるかと常に考えてしまう程苦しんでいますが、外見からすれば右下肢は存在する為、周囲の人に理解してもらえません。当初は家族からも、また今でも、周囲の人達から理解されず、気の持ちようではないか等と冷たい目で見られています。それも無理からぬ事、痛みは客観的に目で見える物ではありません。私も交通事故前の人一倍健康だった頃ならば、疼痛の為に生きている事すら苦痛に感じている人を見ても、周囲の人達と同じように感じたのではないかと思います。疼痛の度合いを客観的な数値で表す事ができれば、どれほど簡単でしょうか。

事故発生から傷病名が確定するまで、何故尋常ではない疼痛があり続けるのか、専門的な医学知識が無い私は、悩み苦しみ続けました。この疼痛はこれ程の痛みがこの世にあるのだろうかと思わせる物で、疼痛の為に何度も死にたいと願い、実際に自殺の計画を何度も立てた事があるほどです。あの事故で実際に死んでいたらどれ程楽だった事でしょうか。今でも疼痛の時に発作的に死を願う事が度々あります。この疼痛を知っている今でしたら、骨折程度の怪我ならば笑って耐えることができる事でしょう。また、疼痛とストレス等の為、事故から現在までの間に、頭を剃らねば見るに耐えない程の酷い円形脱毛症に何度もなりました。





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