大麻取締法変革センターのサイトが不正アクセスで改竄されてから、一ヵ月半が経ってしまいました。
この間、ご心配頂いたみなさまに、お詫びとお礼を申し上げます。
私はこのサイトを構築しているシステムに不案内で、とても自力では対処できませんでしたが、データベースのバックアップなどをはるくさんに取って頂いたり、新しいシステムへのバージョンアップやデータの復旧作業などはこのシステムのマニュアル本を執筆している詳しいプロの方に、多大なご尽力を頂き、なんとか復活に漕ぎ着けました。
今回の不正アクセスは、特に大麻取締法変革センターのサイトが狙われたわけではなく、サイトの構築に利用しているXOOPS(ズープス)というプログラムの弱点を補正せずに放置しておいたことで、不特定多数向けの攻撃にひっかかってしまった、というところです。登録読者のみなさまにもご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。今後はこのようなことがないよう、しっかり管理します。
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大麻の問題に関わり始めてちょうど10年くらいになります。まだ先の長そうな旅ですが、なんか、実に、いろいろあったなー、あるなー、と。
2003年に私自身が逮捕され、独房で「大麻取締法被害者センター(略称:THC)」の立ち上げを構想しました。それは、家族や親しい人が大麻で逮捕された場合の対処方法や、精神的なサポートなどをする取り組みの必要を痛感したからでした。逮捕されるとどうなるか。実は、多くの人が知らないと思います。
手分けして相談対応を続けながら、「守り」だけではなく、「攻め」の取り組みの必要も感じていました。「攻め」の取り組みとは、具体的に、大麻で逮捕されない社会を実現するための取り組みです。
その後、「ダメ。ゼッタイ。」の公的な大麻情報が、古い米国製薬物標本レプリカの説明書そのものであること、厚労省はWHO97大麻報告に依拠していること、などを取材によって明らかにしてきました。
2008年。大麻取締法の「被害者」という受身の姿勢ではなく、大麻取締法を変える運動体として取り組みを見直し、非法人NPO「大麻取締法変革センター(略称:THC)」として、再スタートしました。
マスコミの大々的な「大麻汚染」報道に際しては、民放やNHKの番組を具体的に検証し、ディレクターなどにも直接電話取材を行い、根拠のない偏向報道を批判し続け、NHKの偏向大麻報道3連打に関してはBPOにも申し入れを行いました。
政権交代が実現する衆院選の前、主要政党に大麻問題についてのアンケートを依頼し、回答を督促するなかで、各党の政策実務担当者と対話を重ねてきました。
社民党と国民新党は医療大麻に肯定的な回答を寄せており、民主党も検討するとしています。ハームリダクション政策の採用についても、与党3党は前向きな印象を受ける回答でした。
今後、大麻を巡る政策の内容が課題として浮上してくると思います。大麻擁護派として、大麻を巡る法環境をどのように整備したら良いのか、建設的な政策提言を行う必要があります。
同時に、各党の薬物乱用防止政策が、真に国民のためになるのかどうかを検証し、各党にフィードバックすることも必要でしょう。
より広く、社会的に、大麻を巡る議論を喚起するため、「大麻取締法変革センター」という、なまなましい看板を降ろし、個人使用だけでなく、医療や産業などにも視野を広げ、事実と現実と真実を追求し報道するウェブサイトとして、改めて「大麻報道センター(略称:THC)」として再起動します。
大麻で逮捕されない日本を実現すること。
それは、実に壮大な事業だと私は認識しています。人生を賭けて追及するに値する、ライフワークに足るテーマだと思っています。
また名前変えるの~?・・・みたいな、そんな反応も頂きました。出世魚のようだと言ってほしーの。お願い。
「大麻取締法被害者センター」
↓
「大麻取締法変革センター」
↓、
「大麻報道センター」
略称はずっっとTHC。
大麻の合法化に成功したら、私は「大麻配送センター」をやります。略称はずっとTHC。
いろいろと、動き始めているのを感じます。
必ず、大麻で逮捕されない日本を実現しましょう。
他の国にできて、わが那にできないはずがありません。
引き続き、ご支援のほど、よろしくお願い致します。
取材や活動の幅を広げるため、読者拡大にもご協力ください。
2010年4月13日
大麻報道センター
主宰 白坂和彦
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