NORMLは『大麻の皇帝』ジャック・ヘラーを忘れない
2010年4月15日、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ(Paul Armentano)
ジャック・ヘラー(1939 年 6 月 18 日 - 2010 年 4 月 15 日) - 大麻の皇帝
NORMLは悲しみを以ってジャック・ヘラーの逝去を伝える。彼は今日での大麻ムーブメントの創始者であった。ジャックは去年のポートランド・ヘンプストーク・イベントでの講演の後から心臓発作を患っており、それから数日は医療行為により生じた昏睡状態にあった。過去七ヶ月間はジャックにとって、回復に向けての闘いであった。彼は昏睡から醒め、健康を回復しようとしていたのだが、太平洋時間 2010年4月15日の木曜午前11時7分、オレゴン州ユージーンにて、彼の友人や家族らは『大麻皇帝』として世界的に知られた彼が息を引き取った事を確認した。70 歳だった。
ジャックは1970年代前半に「大麻が合法になるか、もしくは84歳になるまで、大麻のために毎日を捧げる」事を誓い、それから本格的な大麻解放活動を始めた。それからの 10 年の間中、彼は西海岸、主にカリフォルニアとオレゴンで州規模の大麻合法化運動を主導した。
ジャックは「裸の王様」と題した著作を発表し、その影響力のため1980年代後半から 1990年代前半にかけて世界的な評価を得た。この本は今では60万部以上も販売されており、大麻法改正についての書物の中では最も広く読まれている。この本の終わりの章『大麻はどのように世界を救えるか』では環境保護および産業的な大麻の活用例として莫大な人数の活動家を紹介しており、この事が現代の大麻ムーブメント、そして世界的な大麻産業を新たに生まれ変わらせる事になった。この本を書くための調査の際に、ジャックは長らく失われていた米国農務省による映画「Hemp for Victory (勝利に向けての大麻)」を発掘している。これはかつての連邦政府による国内の大麻栽培のサポートを記録した映画である。
ジャックの大麻運動への献身は1989年に映画「The Emperor of Hemp (大麻の皇帝)」の主題となっている。この映画が公開された直後にジャックは脳卒中に襲われ、一時的に話す事も動く事もできなくなった。しかし2000年代の半ばには病気がほぼ完治したようであり、大麻による治療効果の高さが広く認められる事となった。
今日では、ジャックの名とその記憶は彼の言葉と情熱に影響を受けた何百万人もの人々による大麻運動の中に生きている。良く知られた大麻の品種「ジャック・ヘラー」にも彼の名が付けられている。
NORML はジャック・ヘラーの友人達や家族に対し、心からお悔やみを申し上げる。
Source: NORML BLOG
NORML Remembers ‘The Hemperor’ Jack Herer
April 15th, 2010 By: Paul Armentano, NORML Deputy Director
翻訳とコメント by PHO
|