ニューヨーク市:2009年の大麻による逮捕者数が過去2番目の多さに
2010年4月2日 米国ニューヨーク州ニューヨーク市
ニューヨーク市:ニューヨーク州刑事司法部局の統計をクイーンカレッジの社会学者ハリー・レビン(Harry Levin)が解析した結果によれば、ニューヨーク市警は2009年に公共の場での大麻所持で46,000人を逮捕した。ニューヨーク市での年間の総逮捕者数としては史上2番目の多さで、警察発表の大麻による逮捕者数が1,000件以下だった1990年の4,600%以上となった。
ニューヨーク市警は、公共の場での大麻使用あるいは所持を含む、最低レベルの大麻所持[ニューヨーク州刑法221.10]で、46,400件もの逮捕を行った。逮捕者のうち、54%はアフリカ系アメリカ人で、33%はヒスパニックであり、10%のみが白人であった。
ニューヨーク市の人口のうち、およそ半数はアフリカ系アメリカ人およびヒスパニックから成っている。
逮捕者率の人種間格差について、レビンは「大麻所持による逮捕率は、黒人が白人の7倍、ラテン系アメリカ人が白人の4倍だ。」とコメントしている。
レビンは更に、逮捕者のうち90%は男性で、その多くは26歳以下だったと指摘している。これら全ての逮捕において、大麻所持が最も重大あるいは唯一の容疑だった。
ニューヨーク州において大麻の単純所持は「違反」であって「犯罪」ではないが、大麻が「公共の場にさらされた」場合は軽犯罪として訴追されうる。2008年にハリー・レビン(Harry Levine)とデボラ・スモール(Deborah Small)により行われ、ニューヨーク人権擁護連盟によって発表された調査によれば、警察は過去10年で約40万件の軽犯罪の大麻所持による逮捕を行ってきた。
「1997年以来毎年、ニューヨーク市は何万人もの若者たちに、大麻を取り出し手渡すように、強要したり鎌をかけてきた。そして若者たちがそうすると、彼らは手錠を掛けられ、逮捕され、たいてい市の拘置所で24時間を過ごすこととなる。」
ニューヨーク人権擁護連盟の調査は、ニューヨーク市の大麻による逮捕に年間5千万から9千万ドルもの税金が費やされていると見積もっている。
更なる詳細については(202) 483-5500 からNORML顧問弁護士Keith Stroup、またはNewYorkNORML@aol.comにコンタクトを。
Source:NORML NEWS
New York City: Pot Arrests For 2009 Second Highest Total Ever
April 2, 2010 - New York, NY, USA
翻訳 by とら
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