CBSの世論調査で西海岸、カリフォルニア住民の大麻合法化への支持が明らかに

投稿日時 2010-05-11 | カテゴリ: NORML News

CBSの世論調査で西海岸、カリフォルニア住民の大麻合法化への支持が明らかに
2010年4月22日 - アメリカ、ニューヨーク

ニューヨーク市: 西海岸の大多数の有権者は、特にカリフォルニア州の住民は、成人による大麻の使用は合法であるべきだと考えている。そのような結果が、CBS Newsのために行われた二つの世論調査に表れた。

CBSのためにSurveyUSAが実施した500名の成人を対象とする世論調査について、56パーセントのカリフォルニア住民が「カリフォルニア州は大麻の使用を合法化すべきだ」と答えた。この調査結果は、州の選挙管理当局が「2010年度・大麻の基準制定・コントロール・課税法案」についての住民投票を2010年11月に行うことを認めてから一ヶ月以内に発表された。この法案では21歳以上の成人に対して、個人使用を目的とする1オンス以下(訳注:約28.3グラム)の大麻の所持、譲渡、運搬を認めるほか、個人の居住区内、25平方フィート以下(訳注:約 2.3 平方メートル)の面積にて大麻を栽培することを認めるものだ。
回答者の間では、男性(65パーセント)、自由主義者(77パーセント)、そして年齢18歳から34歳までの者(74 パーセント)がこの法案を最も強く支持した。

これとは独立にCBS Newsが実施した、858名の成人を対象とする国全体での世論調査では、西海岸に居住する回答者のうち55パーセントが合法化を支持しており、反対者は41パーセントに過ぎなかった。

国全体では44パーセントのアメリカ人が大麻使用の合法化を支持し、51パーセントがこれに反対した。

12月にAngus Reidが国全体の 1,004 名の有権者を対象に行った世論調査では、大麻合法化を是認するアメリカ人の割合が初めて半数を越えた。

また AP通信社およびCNBCが独立に行った調査の結果が今週発表されたが、それによれば「いかなる目的であっても大麻に関する一切を完全に合法化すること」に対してはアメリカ人の55パーセントが反対していた。しかしながら56パーセントの回答者は、「大麻についての規制は、アルコールと同じかそれ以下であるべきだ」と述べている

より詳しい情報については、NORML事務局長アレン・セント・ピエール (202)483-5500にお問い合わせ下さい。

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Source: NORML NEWS
CBS Polls Finds Majority Of Western Voters, Californians, Back Legalization
April 22, 2010 - New York, NY, USA

翻訳とコメント by PHO
私は当然「いかなる目的であっても大麻に関する一切を完全に合法化する」べきだと考える。例えば大麻を喫煙しての車の運転をどうすべきかといった問題については、大麻合法化支持者の間でも議論の分かれるところであろうが、これには既に危険運転致死傷罪のような規定があるのであって、問題が実際に起こる前に予め罰するべきだとは考えない。この種の物事は一つでも認めると歯止めが効かなくなるものだ。

他人の身体や財産を毀損する『前に』罰するという発想は、やがて強権国家へと発展してゆく。この事は国家権力による要請というよりも、むしろ「街中で変な人に刺されたりしたらどうしよう」「私の子供が不審者に誘拐されたりしたらどうしよう」といった人々の社会的な犯罪不安によって、強く強く、取り返しの付かないほど強く後押しされている。迷子の子供に声を掛けたことで不審者呼ばわりされ警察沙汰になる例も既に起きているようだ。安心というものは、「この程度安心であれば良い」といった基準を定めることができず、ひとたび安心を求めようとすればその要求は限りなく先鋭化してゆき、元の状態には戻りにくい。

このことが我が国のドラッグ政策に与えている悪影響は無視できないものと思われる。きっと大麻を解禁したら街中で包丁持って暴れる奴が続出するとでも思っているのだろう。不安の拡大再生産にはマスコミも大きな役割を果たしているのだ。人々の不安に対抗し、真実を知らしめれば必ず問題が解決するとも限らないが、それ以外にどんな方法があろう。





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