大麻の化合物が胆管癌の転移を抑制するとの研究結果
2010年5月6日 - タイ、パトゥムタニ
タイ、パトゥムタニ: 五月に学術雑誌 "Cancer Investigation (癌研究)" で発表された前臨床試験データによると、THCの投与により胆管癌の癌細胞の増殖を抑える事ができたという。
タイ、ランジット大学の研究者らは、胆管癌患者から得られた細胞株および外科的標本に対するTHCの抗癌作用を評価した。
研究者らは次のように報告した。「THC は癌細胞の増殖、泳動、湿潤を抑制し、アポトーシス(プログラムされた細胞死)を誘発した。THCはまた細胞生存期間を短縮した。」
「THCは胆管癌細胞の増殖および転移を抑制するための物質として利用できる可能性がある」と彼らは結論を下した。
2008年にジャーナル "Cancer Research" に掲載された総説によると、カナビノイドは幅広い種類の癌に対して細胞増殖を抑制する効果が見られるとの事であった。これには脳腫瘍、前立腺癌、乳癌、肺癌、皮膚癌、膵臓癌、そしてリンパ腫も含まれた。
ジャーナル "Molecular Cancer Therapeutics (分子的癌治療学)" に今年掲載された研究結果からは、複数のカナビノイドを併用した場合には個々の物質を投与した場合よりも癌細胞の増殖がより強く抑制され、悪性細胞の細胞死もより良く誘発される事が判っている。
より詳しい情報については、NORML 副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせ下さい。研究結果の全文は、"The dualeffects of delta(9)-tetrahydrocannabinol on cholangiocarcinoma cells: anti-invasion activity at low concentration and apoptosis induction at high concentration (胆管癌細胞に対するデルタ(9)-テトラヒドロカナビノールの二つの効果: 低濃度における抗浸潤活性および高濃度におけるアポトーシス誘導)" の表題でジャーナル "Cancer Investigation" に掲載されます。
Source: NORML NEWS
Marijuana Compound Halts Spread Of Biliary Tract Cancers, Study Says
May 6, 2010 - Patumthani, Thailand
翻訳 by PHO
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