コロラド州:州の認可を受けた医療大麻ディスペンサリーの規制に関する物議を醸していた法規が議会を通過
2010年5月20日 米国コロラド州デンバー
コロラド州デンバー:州の医療大麻ディスペンサリー(大麻薬局)を規制する法律案が議会を通過した。この法律案「下院法案1284」は民主党の州知事ウィリアム リター(William Ritter)の最終承認を待つのみとなった。知事は法律案を承認すると予想されている。
発議された法律案では、医療大麻ディスペンサリー施設に対し、州と市町村による認可を受けることと、地域の全ての土地利用規制に準拠することが求められることとなる。この法規の元では、ディスペンサリーは、州に認可料を払う必要があり、学校や保育施設から1000フィート(訳注:約300m)以内には設置できず(地方自治体はこの規則について例外を認める権限がある)、経営者は施設内で販売される大麻の最低70%の栽培について監督しなければならない。
もうすぐ現実の物となるであろうこの法律は、7月から新規のディスペンサリー設置に対して州全体での一時停止を課している。認可を受けたディスペンサリーの経営者は州による犯罪歴チェックも受けなければならない。
加えて、法律の専門家はこの条項が法廷で争われることを期待しているが、地方自治体は地域におけるディスペンサリーの設置を禁止する権限を持つ。ディスペンサリーが公的に禁止されている地域では、個人のケアギバー(介護人)が最大5人の患者に対し医療大麻を合法的に提供できることになるだろう。
議会は新しい規制の実施によって、現在州内で営業していると見積もられる1100のディスペンサリーのうち、約半数が閉鎖に追いやられると推定している。
議会で承認された別の法律案「上院法案109」は、医者がかかりつけの患者に対し大麻療法を推薦する権限を制限している。
2000年にコロラド州の有権者の54%が、医師の承認を受けた大麻使用を医学的治療法として合法化する住民投票に賛成し可決させた。しかしながら法案は、認可を受けた患者に対し大麻を提供する施設の設置の規制については概要を示していなかった。
今週発表された、有権者を対象としたラスムセン電話世論調査によれば、現在コロラド州民は、賛成49%、反対39%、どちらともいえない13%で、成人の大麻の嗜好品としての利用(レクリエーショナルユース)の合法化と管理・統制を支持している。
更なる詳細は、 (202) 483-5500からN ORML顧問弁護士キース ストロープ(Keith Stroup)まで。
Source: NORML NEWS
Colorado: Lawmakers Pass Controversial Regulations Governing State Licensed Medical Marijuana Dispensaries
May 20, 2010 - Denver, CO, USA
翻訳byとら
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