「大麻王子」マーク・エメリーにアメリカで五年間の懲役刑を科すための身柄引渡命令書が発行される

投稿日時 2010-06-03 | カテゴリ: NORML News

「大麻王子」マーク・エメリーにアメリカで五年間の懲役刑を科すための身柄引渡命令書が発行される
2010年5月12日、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ

[NORML編集者注:これは今週の "NORML weekly media advisory (NORML 週刊メディア報告)" に掲載される記事の抜粋です。NORML の週次報告を直接受け取るには、ここで無料のメールマガジンを購読して下さい。]

AP通信社の報道によると、カナダ法務大臣であるロブ・ニコルソンは、長年カナダで活動してきた大麻運動家および文筆家のマーク・エメリーの身柄を米国に引き渡す命令書に署名したという。

エメリーはまもなく米国に移送されると彼の弁護士は述べている。
2005年8月、米国の法執行機関はエメリーが米国の顧客に大麻の種を販売したとして彼を起訴した。

司法取引の下でエメリーは、米国の刑務所で五年以下の懲役刑を科されようとしている。カナダの法律では、もし有罪判決を受けたとしても、彼は一ヶ月以下の懲役と保護観察処分で済まされる。

下院議員リビー・デイビスは今週、国家公安大臣 Vic Toews に対して次のような批判する手紙を送った。「あなたがたの政府は今日、滅多に見られない事であり、しかも不必要な措置を取った。カナダの法律では起訴するだけの意味も無いような行為を理由として、アメリカで実刑判決を受けさせるためにカナダ国民をアメリカに引き渡そうとしている事である。」

マーク・エメリーは、彼に対して為された起訴は政治的な動機に基いたものであると主張し続けている。DEA(アメリカ麻薬取締局)の前任の局長であったカレン・タンディーは、2005年、彼が起訴された際に次のように言い張った。

「エメリーの逮捕は大麻合法化運動に対して効果的な打撃を与えたのである。これでドラッグ合法化ロビイストらは、頼るべき重要なものを一つ失なった事になるのだ。」

ほぼ20年間に渡りエメリーはバンクーバーで大変目に付き易いシードバンク(訳注: 大麻種子の専門店)を運営していた。彼はカナダ政府に何十万ドルもの税金を申告しており、国内における合法の医療大麻プログラムを監督するカナダ保健省もまた、患者らに対して彼から種子を購入するように頻繁に勧めていた。エメリーの事業が得た収益のうち、その殆ど全てが国内または国際的なドラッグ法改正組織に分配されていた。

"Cannabis Culture (大麻文化)" は今回の事態の進展についての続報と共に、"75 Things You Can Do to Free Marc (マークを解放するために、あなたにも可能な75の行動)" と題するエッセイを公開している。

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Source: NORML NEWS
‘Prince of Pot’ Marc Emery Ordered Extradited to the U.S. to Serve Five-Year Prison Sentence
May 12th, 2010 By: Paul Armentano, NORML Deputy Director

翻訳とコメント by PHO
これでカナダは、外国から自国民が政治犯として起訴されると、それを引き渡してしまうような国だったという事になる。彼が政治犯である事は DEA が自ら証言している。起訴されたのは 5 年も前。カナダとしても抵抗はしたのかも知れないが、両国が五年間もこんな事をやっているうちに引っ込みが付かなくなったのだろうか。一方ではカナダにせよアメリカにせよ今では大麻を徐々に合法化し始めているわけであって、これは全くの茶番である。エメリーの起訴など誰にとっても利益にならない話だ。





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